ネズミの帯留を3Dプリンターでコピーしてみようとしたが・・ (届きそうで届かない3Dプリンターが切り開く未来)
勇んでアメリカから取り寄せた3DプリンターCubeであるが、いくつか簡単なものをプリントアウトしてみたあと、ゼロから自分でファイルを作ってみようとして、そこで停滞している。
なぜかというと、前にも書いたように、3Dプリントできる、STLファイルをつくるためには、いわば、そのソフトをマスターせねばならず、それが簡単じゃないのだ。
球体や立方体をつくり、そこに少し手を加えるぐらいのことは簡単にできるが、たとえば、猫の姿をつくってみようなどと考えると、まったく、途方もない手間と論理的な思考が必要なのだった。
樹脂粘土をこねるほうが、何万倍早い。
1万個つくるなら、ひょっとしたら、プログラムを書く価値はあるかもしれないが・・・
で、いま、一番使いやすくて、安そうなソフト Cubify Inventをマスターしようと思いつつ、かといって、マスターしたからといって、秘密のアッコちゃんやサリーちゃんのフィギュアのデーターは書けそうになく、未来を買ったはずが、正直なところ、その未来が立ち枯れしそうな雰囲気である。
3Dプリンターの家庭、ホビー分野へのさらなる普及のためには、もっと、簡単な、3Dデーター制作ソフトの開発が必須と思う。
ただし、この分野は、昨日今日開発された分野ではなく、CADの改良によって、相当進んでいるはずだから、2次元の画面上で、3次元の設計図をつくるということは、その直感的な操作性において、どうしても超えられない壁があるのかもしれない。
パソコンのモニターも、いつか、3次元モニターになるかもしれないし、それまで、待つ必要があるのかも。
ところで、Cubifyは、まだベーター・サービスであるが、最近、Cubify Captureというキャプチャーサービスを始めている。
キャプチャーしたい立体の写真を50枚程度、もしくは、ビデオを登録すれば、無料でSTLファイルに変換してくれる、というものである。
おお!それを待っていたんだ!
そんなことができるなら、すでにあるものなら、簡単に3Dコピーできるじゃないか!
キャプチャーのための機器はすでに10万円程度で買えるはずだが、このサービスは、無料である。
シメシメ、ついに、未来が、自分から、僕のもとにやってきたか!
そういえば、コピーしてたくさんつくれば、うんと儲かりそうな帯留がひとつあった。
大根にかわいいネズミのこいつだ!
さっそく、この帯留めの写真を、撮影することにした。
注意書きによると、
1)様々な角度から撮る(できれば、50%ぐらいは同じところを重ねて、ずらすように撮っていく)
2)焦点をあわせる
3)写真は加工せずにアップロードすること
4)写真のサイズは2M程度が良いとのこと
ふむふむ。
この帯留を転がらないように糊の上にのっけて、周囲を回りながら、数十枚写真を撮る。
この写真を、ここに行って、
Photoのほうを選び、
画像を選んで、CHOOSE IMAGESボタンをオン!
画像サイズ、枚数にもかかわらず、アップは1,2分で順調に終わる。
名前をつけて、ボタンを押せば、登録成功!
30分以上かかるから、メールの連絡を待て、との指示。
おお、簡単じゃないか!
写真を撮るのはちょっと面倒臭かったけど、あとは、早い!
シメシメ、これで大儲け、と思って、メールをチェック。
おお、早くも、できたか!
Cubifyからメールが来ている。
「エラーがあり、キャプチャーは失敗しました」とのこと。
なぜだ?
もう一度、やり直した。
今度は、なるべく背景に、余計なものが入らないようにし、外に出て、太陽光のもとで撮影した。
今度は、裏の紐を通す部分を諦めて、主に表を撮影した。
また、対象物の周りを回って撮影するのはたいへんだとわかったので、今度は、紙の上に置いて、紙を回して撮影した。
シメシメ。
今度こそ、大儲けだ!
ところが、登録して、すぐに、また同じメールが・・
理由が分からない。
やっぱり、欲を出して、細工の細かい帯留にしたのが、そもそもの、間違いかな。
よし、三度目の正直!
なぜか机に残っていたコーラのおまけのフィギュア。
これなら、簡単だろう。
そして、さらに慎重に撮影。
そして、登録!
神様、よろしく!
しかし・・
しばらくして送られてきたメールは、やはり、
「エラーがあり、キャプチャーは失敗しました」
たしかに、未来は、すぐそばに来ているのだが、あと一歩のところに、また、大きな壁があるようだ。
また、進展すれば、報告します・・
とほほ。
(追記 ついに未来は開かれました! その後 )
*過去記事
(1)乗り遅れるな! ホーム3Dプリンターが生む新たなゴールドラッシュに
(2)未来を買う! Cube 3Dプリンターを注文した!
(3)ホーム3DプリンターCubeで、製造開始!
(4)最大級のワクワク続く! (ホーム3DプリンターCube用のSTLファイルをつくる方法)
(5)エロがネットを、ガキが3Dプリンタを、我らに!
(6)ホーム3Dプリンター用に3Dファイルをつくる方法~苦戦中
*その後の記事