乗り遅れるな! ホーム3Dプリンターが生む新たなゴールドラッシュに
今日の日経新聞に、3Dプリンターの廉価版が普及しつつあり、人々の生活を変えようとしている、という記事があった。
いままで、3Dプリンターは、安いものでも数十万円したものが、アメリカでは、10万円強の製品が売られ始めており、それを居間にでも据えて、いろいろなものが簡易につくれるようになりつつある、ということだった。
例によって、めっちゃ、興奮した。
その10万円の3Dプリンターというのは、これだ。
名前は、Cube(キューブ)。たしかに、1299ドルである。
この機種が一番人気のようだが、さらに安く、500ドルというものまで発見した。
Cubeが、まさに家電の顔をしていて居間においても違和感がないのに比べ、こちらは、実験室から持ち出したような形である。
さて、これのCubeで、何ができるかというと、
5.5インチ(約14センチ)四方の立体のものを、プラスチック状のものでプリントアウト、つまり造形できるわけである。
色も10色から選べる。
ただし、選べるだけで、表面をカラーリングできるわけではないので、2色に塗り分けたものを造形したければ、部品を二つにわけてプリントアウトする必要がある。
みんな、これで何をつくっているのかなと、興味津々で、Cubeのサイトを見た。
いまのところ、どうやら、作られているものは、おもに、キャラクターの人形、iphoneカバー、アクセサリーなどのようである。ブログにいろいろな作品が紹介されている。
なんだ、結局、フィギュアとかおもちゃとか、安物のプラスチックのアクセサリーしかつくれないのか。
このプリンターで何かをつくろうとすると、当然のことながら、設計図が必要である。
設計図をつくるには、3DCADなどの知識とソフトが必要である。
それがなければ、Cubeのサイトで紹介されているファイルを買う。
たとえば、このiphoneカバーのファイルは5ドルで販売されている。
このファイルを買ってダウンロードし、自宅の Cubeでプリントアウトすれば、実物が一丁あがり!となる。
うん?
やっと、ここまできて、わくわく感が復活してきた。
たとえば、うちがオリジナルのフィギュアや、根付などの小さな美術品・骨董品を扱っていたらどうしただろう。
もちろん、実物を3Dデーター化する必要はある。
簡易な3Dスキャナーは、10万円で手に入る 。
そいつで3Dデーターにして、Cubeのサイトで売ればよいのだ。
Cubeのサイトでは、簡単に登録できて、販売もできる。(『Cubify Artist』になる → 詳しくはこちら )
登録料金は不要で、売れたらその60%が 、支払われるのだ!
さきのiphoneが5ドルであれば、サムライのフィギュアなどで、10ドルをつけるのはさほど難しくはなさそうである。
10ドルでひとつ売れれば、5ドル。
たしかに、これは、なかなか素敵なシステムである。
いまはまだ、色や大きさの制約があるが、やがて、技術の進歩にしたがって、その制約も小さなものになっていくだろう。
そうなると、売れそうなものが、さらに広がっていく。
この分野には、たしかに、巨大な市場と人々の生活を変える可能性が秘められているような気がする。
ちなみに、いま、僕が思い浮かぶ、さらに突っ込んだ製品としては、舞妓さんや忍者のお面ぐらいしか思い浮かばないが、3Dプリンターで、こんなものをつくった人もいる。
自転車である。
この自転車は、タイヤを除いて、ベアリングの球を含め、すべて3Dプリンターでつくられているのである。
もちろんCubeでつくったものではないが、3Dプリンターの大きな可能性を感じさせたプロジェクトではないか。
さあ、行こうではないか!
あらたなゴールドラッシュの地へ!
追記)その後~~買いました!
*2 ホーム3DプリンターCubeで、製造開始!
*3 最大級のワクワク続く! (ホーム3DプリンターCube用のSTLファイルをつくる方法)
*4 エロがネットを、ガキが3Dプリンタを、我らに!