100万冊の本を恵まれない子供たちに届けた13歳の女の子がいる~もうひとりのマララさん
この写真の女の子はまったく凄い。
本好きのマリアさんは、読みたくても本の読めない境遇にいる子たちのために、寄付で集めた本を子どもたちに届ける活動をしている。
なんと、8歳のときにRead IndeedというNPOを立ち上げて、自分が18歳の誕生日を迎えるまでに100万冊の本を届けるという目標を立てた。
そして、13歳になったいま、その目標を5年も早く達成したそうだ。
あまりの偉業にすっと飲み込めないのだが、つまり、小学校2年生だった彼女は本の読めない境遇にある子どもたちのことを心配し、なんとかその子たちにも本を届けたいと思った。もちろん、親や先生などのヘルプもあったのだろうけど、NPOをつくりボランティアを組織して、その後の5年間で100万冊の本を集めて、子どもたちに届けてしまったのだ。団体のブログを見ると、ペルーの子どもたちからお礼の報告などが届いている様子も見れる。
ところで、先日、オックスファムというNGOの発表で、地球規模の貧富の差がますます広がっているということが指摘されていた。
彼らによると、最富裕層の割合はこの30年でますます増加しており、世界の最富裕層85人の総資産は、資産の下位の半分(35億人分)に匹敵するそうだ。
そして、この地球のルールは、彼らがその資産をより増やすために作られ変更されていき、富の集中はますます進んでいく道理となっている。
武装勢力に銃撃されながらも、「すべての子供に教育を受ける権利の実現を」と国連で訴えて世界を感動させたマララさんは16歳。
「1人の子ども、1人の教師、1冊の本、そして1本のペン、それで世界を変えられます。教育こそがただ一つの解決策です。エデュケーション・ファースト(教育を第一に)」と締めくくられたそのスピーチには、深く心を揺さぶられた。
そして、その戦いに負けるものかと先頭に立って戦っているのは、ひとり、マララさんだけではないのだった。
人間のあまりの強欲ぶりについつい絶望しそうになるのだが、彼女たちに見習って、顔をあげて前に進まなきゃ、と思うのだ。
(参照記事:Literacy Legend: 13 Year Old Girl Distributes Over 1 Million Books To Kids In Need)