ICHIROYAのブログ

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遊びながらプログラミングの基礎が学べる「ロボットタートルズ」というボードゲームが大人気だ!

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まだ小さな子どもたちにプログラミングを学ばせたいと、多くの親たち、少なくともアメリカの親たちは思っているようだ。
日本の多くの親たちは、まず、英語を使えるようになって欲しいと思う。
英語圏の多くの親たちは、早い段階からプログラミングを覚えさせたら、将来のキャリアに大きなメリットがあり、より豊かな人生が送れると思っているようだ。

たしかに、親(おっと、僕の場合は祖父母!)としては、英語とプログラミングがもっとできたら、人生違っていただろうな、とは思う。
違っていた保証はないのだが、そんな気は、たしかにするのだ。

というわけで、アメリカの親たちが、遊びながらプログラミングの基礎、考え方を学べるという子供向けのボードゲームのプロジェクトに熱狂しているようなのだ。

Robot Turtles (ロボット亀さん)

というこのゲームのプロジェクトがアメリカのクラウドファンディングサイトKickstarterで大人気になっている。
現時点(2013年9月6日)終了まで22日を残して、目標25,000ドル(約250万円)に対し、すでに137,030ドル(約1300万円)を集めている。

考案者のダンさんは、グーグルの社員で、双子のお父さん。
子どもたちにプログラミングを覚えさせたくて、このボードゲーム考えだした。
近所の子どもたち、親たちにも大好評だったらしく、この夏、休暇をとって、このプロジェクトに専念しているらしい。
そもそも、印刷のための最低ロットは1000ピースで、それを目標としていたのだが、3200ピース以上の予約が入ったことになる。


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気になるのは、このボードゲームで、ほんとうにプログラミングの基礎や考え方を学べるのか、という点だ。
数年以上前に、同様な謳い文句のゲームが発売されていたようだが、その後話題になっていないところをみると、子どもと親たちを夢中にするほどのものではなかったようだ。

Kickstarterのページにが、3才から8才の子どもたちを対象とする、このボードゲームのかなり詳細な遊び方が紹介されている。
英語力のせいか、説明不足かわからないが、このゲームの詳細なルールは理解できなかった。(たぶん両方~はっきりすべて書いてしまうと真似するひとがでてくるからかも)

が、概要はこんな感じだ。

・親がひとり。子供がプレイヤーとして参加する。
・プレイヤーには、それぞれ、迷路の描かれたボード上の亀がひとつ割り当てられる。
・プレイヤーには、コマンドを描いたカード(「右を向け」とか「前に進め」とか書いてある)が複数配られる。
・プレイヤーは、自分の順番が来たら、そのコマンドを選んで手元にひとつ出す(前のコマンドの直後に追加して並べる)。
・そのコマンド通りに、親がボード上の亀を動かす。
・プレイヤーは自分の亀をうまく動かして、ボード上の宝石を多くとれば勝ち。

このゲームはそもそも、LOGOという教育用プログラミング言語に着想を得ているという。
そして、それがプログラミングの習得に役立つ点は、

(1)プログラミングを学ぶ過程と同じである
コマンドカードを置くことで、親が亀を動かす。間違ったコマンドを置けば、間違って動くことが即座にわかる。その過程はプログラミングの習得に似ている。
(2)デバッギングを学ぶ
ゲームには「Undo」(取り消し)のルールもあり、子供は間違ったコマンドを即座に取り消して元に戻すことができる。それは、コマンドを試してみてうまくいかなかったら取り消すことが、プログラミング学習にとっては、ごく当然でコストのかからないことだということを学ぶことができる。
(3)限られた記法で表現することを学ぶ
子ども(プレイヤー)たちは、ボード上の亀をこうしたい、ああしたいと言う。でも、それを実現させるのは、コマンドカードを選び出して、ちゃんとした順番に並べる必要がある。それが、プログラミングとそっくりである。
(4)コマンドの順番について学ぶ
「前へ進む」「前へ進む」「右へ回る」という順番にコマンドカードを並べたときと、「右へ回る」「前へ進む」「前へ進む」という順番では、結果が異なることを、即座に学べる
(5)難易度の高いルールもあり、リアルなプログラミングと似ている
ゲームのルールのなかには、「PLAY3」(いっぺんに3枚のコマンドカードを出すことができる)と「Write Program」(すべてのコマンドを一気に並べる)ということができる場合がある。そのときに、まだ年齢のいかない子どもは、頭のなかでコマンドを並べてみて結果を予想することができない。でも、それがゲーム上達への次のステップであることを理解する。(つまり、それがプログラミングであることを学ぶ)

(6)プログラミングの真髄を知る
コマンドカードを出すことによって、親がボード上の亀を動かしてくれる。
子どもたちはやがて学ぶ。プログラムを書くことで、コンピューターに仕事をさせるのだと。

彼のこの説明を読むと、たしかに、良さそうな感じはする。
多くのメディアも取り上げている

このゲームで子どもたちがプログラミングの基礎を学べるのか、プログラミングが好きになるのか、僕にはちょっとわからない。
だけど、どうせ、子どもの遊びだ。
29ドルで買えるのだから、ゲームソフト1本を買い与えるより、ずっと安上がりで、子どもの健康や子どもたちとのコミニケーションには良いことは間違いない。

日本語版が発売されたら、ぜったいに、孫に買ってやるなあ!