ICHIROYAのブログ

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1169日続けたブログの毎日更新をやめることにした理由

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 1169日続けた毎日のブログの更新が昨日途絶えた。
 朝には書きたいことがみつからず、昼にやっと書いてアップしたものの、気になるところがあってところどころ修正、結局、記事そのものに納得がいかなくなり削除した。夜、ライターズ・ブロックを解除しようと珍しく自宅でワインを飲んで、まったく異なる記事を書いたものの、中断して本棚の前で昔読んだ本をひっぱりだしたりしているうちに、書いたものが嫌になり削除。
 ついに更新を諦めた。

 それでやっと、「毎日ブログを更新する」という自分を縛っていた魔法がとけた。
 これからは、週3回程度の更新を目標とすることにする。

 1169日毎日ブログの更新を続けて僕が得たものはあまりにも大きかった。
 ハフィントン・ポストに転載いただいたり、オウンドメディアで原稿料をいただいて記事を書かせていただいたり、また、本を商業出版させていただいた。秋には次の本が出る予定である。
 毎日文章を書くことでよい訓練になったし、自分の考えも整理することができ、ものの見方が深まったこともあるように思う。ネットの特性、人がどんな内容のものが好きか、どういうリスクがあり、どうやってそれを避けるかということも学んだ。
 ブログを始める少し前に、「ネットで文章を書くことはどれほど配慮しても誰かを傷つけることになる、僕はネットに文章を書く勇気がない」というようなことをどこかに書いた記憶がある。その時のことを振り返ると、僕が3年強の間に歩んだきた距離の大きさに驚くほかない。
 1169日の間に学んだもの、得たものがあまりに大きかったので、もともと3年は続けようと思っていたゴールを過ぎても、その習慣をやめる決断がつかなかった。

 「毎日の」更新をやめる理由だが、あまりにネタ探しに時間がかかるようになったからだ。せっかくだから、あまり知られていないトピックや切り口を紹介しようとして、主に英語の記事を探してきた。当初はそういった記事は比較的容易にみつかり、どちらかと言えば読むことや訳すことに時間がかかった。最近は、英語を読む速度はあがったが面白いと思う記事になかなか巡りあえず(すでに似たことを書いたことがあったり、ある程度専門的な知識が必要で翻訳を間違えてしまいそうな記事だったり、さまざまな理由がある)、その時間ばかり長くなっていた。3時間近く記事を探して何もみつからないということもよくあった。
 

 毎日書くことはやめるつもりはない。
 いままで記事を探すことに使っていた時間を、次の本の執筆や原稿用紙50枚分ぐらいすすんだ書きかけの小説の続きを書くことに使うつもりである。
 
 書きたいことはたくさんあるのだが、ブログには向かないものもある。たとえば、ブログのように短い記事で完結させるのではなく、長いメッセージをまとめて届けたい時は、本が向いている。また、僕のブログは実名だから、書きたくても書けないことは、それこそたくさんあるが、フィクションという形態ならそれを書くことも可能だ。ただし、小説のほうは出版のあてはなく、売り込んでもダメだったら電子書籍の形でセルフパブリッシングするほかないのだが。

 上に貼った熊の写真に添えられた言葉はカナダの有名な作家ロビン・シャルマさんの言葉だそうだ。

 When you most feel like giving up is when you most need to be keeping on.
 (あなたがもっとも諦めてしまいそうな時は、それを続けることがもっとも必要な時なのである)

 
 たしかに、多くの場合そうだろう。
 僕の1169日の間にもそんな時が何度もあり、その度に3年は続けてみようと自分を叱咤して、この習慣にしがみついてきた。
 そして、そうやって1000日以上も続けた習慣、それで多くのものを得た習慣をやめることは、逆に、難しかった。
 が、やめることがもっとも必要な時もあるように思うのだ。


PS いつも読んでくださってありがとうございます。「毎日の」更新はやめるけど、ブログの更新そのものをやめるわけではないので、これからも応援お願いします。

photo from BK