まさかあなたが間違えるはずはないですよね(答編)
*これは答え編です。質問編からお読みください。
8割の人がこのクイズの答えを間違えるという。
僕もその80%に入ってしまった。
この質問は、cognitive miser Quiz(認知的倹約家クイズ)と呼ばれており、いかにひとびとが「じっくり考えずに答えを出してしまうか」という好例とされているようだ。
たしかに、少し立ち止まって考えれば、その答えは明らかなのに、多くのひとは経験則や直感に頼り、あるいは、論理的に可能性のすべてを洗い出すことをせず、間違った結論に飛びついてしまう。
それはまるで、「考える手間、労力、時間」を「ショートカット」しているかのごとくだ。
アインシュタインの有名な言葉に、こんなものがある。
It's not that I'm so smart, it's just that I stay with problems longer.
私が人並みはずれて賢かったわけではない。ただ、その問題を解こうとしてそこに長くとどまっただけのことだ。
自分はいつでも賢明な選択をしていると僕は思っている。
だけど、こんな簡単な間違いをすることを考えれば、いまも多くの間違えた選択をしていることは、火を見るより明らかだ。
だから、人生は面白いのだとも言えるのだけど。
あなたは、正解できましたか?
*8割の人がCと答えるが、正解はA。
考えられる可能性はふたつ。(1)アンが既婚の場合、(2)アンは未婚の場合。
(1)の時は既婚のアンが未婚のジョージを見ているのでYES
(2)の時は既婚のジャックが未婚のアンを見ているのでYES
どちらの場合も、YESになるので、質問の「ひとりの既婚者は未婚者を見ているか?」はYESとなる。
*この記事はこちらのページを読んで書きました。テストの原文もこちらから引用させていただきました。
*Photo by thierry ehrmann