ICHIROYAのブログ

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”Desire to Learn” こそが成功の秘訣

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 成功した起業家の話にはちょっと食傷気味の方もおられるだろう。
 短期間で大きな成功をおさめるには、本人の努力や資質も必須だが、運に左右される面もあるとは思う。
 しかし、やはり、そのストーリーには血沸き肉踊るような気持ちにさせられるし、そこから学べることもある。
 中国の女性起業家、周群飛(Zhou Qunfei)のことを知っている人は少ないのではないだろうか。僕も今朝はじめて知った。
 44才の彼女はアップルなどにタッチスクリーンを提供するレンズテクノロジーという会社のオーナーで、今年株式公開された時の株式総額は72億ドル(約8640億円)に達したという(夫婦で99%を所有)。
 現在、彼女は、裸一貫から資産をつくった女性億万長者のひとりとして、世界で大きな注目を集めている。

 彼女の話はとても面白いのだが、最近までメディアに登場してこなかったのであまり知られておらず、日本語の記事もあまりないように思う。が、これから、きっと多くの記事が出てくるだろう。
 詳しくはそちらを待っていただくとして、Wikiや、Inc.、フォーブスなどに書かれていることから、僕のハートに響いたいくつかの事実を紹介しよう。
 なお、英語ではあるがフォーブスの記事が詳しくわかりやすいので、現在僕が見たもののなかではおすすめである。

1.彼女は中国の田舎で育ち、母を5才の時に亡くした。父は工員で指を失っており、目も悪かった。学校から帰ると家では豚の世話をするような貧乏な家であった。教室で母のことを書いた作文を読んだ時、みんなを感動させ泣かせたという。

2.ファッションデザイナーになりたかったが、腕時計のガラスをつくる工場に入った。

3.その時の労働条件は午前8時から午前0時まで(16時間)。時には午前2時まで。退屈な仕事で、給与は一日1ドルだった。

4.3か月で辞めることにして、マネージャーに手紙を書いた。労働時間が長すぎること、自分はもっと学びたいこと、そして、それでも仕事を与えてくれたことを感謝していることを。その手紙に感動したマネージャーは彼女を昇進させて引き止めた。

5.2000HKD(約36万円)を貯め、22才でガラスを研磨する会社をつくった。彼女はなんでも自分でやった。製造機械の修理などもやった。いまでも会社がやっていることを隅々まで知っている彼女のバックボーンは、先立つ工員としてのキャリア、そしてこの時期に多くのことを学んだことによってつくられた。

6.「ba de man」と呼ばれていた。その意味は、他の人が恐れてやらないことも、あえてやってしまうような勇敢な人。

7.彼女は11もの会社をつくった。 


8.Motorolaから電話があり、ガラス製のタッチスクリーンを一緒に開発する気はないかと聞かれた。Yes!と答えた。それが彼女の大きな飛躍のきっかけとなった。


9.彼女は成功の秘訣を問われて、Desire to Learn であると答えている。

 


 「Desire to Learn」言うまでもなく、その意味は、「学びたいという渇望」である。
 さて、僕は、あなたは、彼女のような「学びたいという渇望」の火を、胸の中に煌々と輝かせているだろうか。

 

photo by Andrés Nieto Porras