あなたがいま置かれている環境に、あなたが将来何になるかを決めさせるんじゃない
世の中にはさまざまな仕事があるけれど、教育者というのはとりわけ特別な仕事だと思う。
大阪市でおこなっている校長先生の公募は、意欲的な試みだとは思うけれど、「教育者」の資質をもちながら在野にいる人を探しださねばならず、なかなか難しい。
たまたま、今朝、教育に関する、素晴らしいニュースを読んだので、紹介したい。
La. principal's success is a lesson in perseverance(校長の成功は忍耐のレッスン)
ソニア氏は、最近、ロスの小学校の校長先生になった。
彼は、子どもたちとほんとうに幸せそうに、満面の笑みで接する。いつもにこにこしていて、渋い顔などしたくてもできそうもない。
30年以上前、彼はこの小学校の用務員だったのだ。
彼がそのときに使っていたモップルーム(清掃道具部屋)が現在もあって、そこのことを、彼は、「私のオフィスだった部屋」と呼ぶ。(ここ↓)
そして、今は校長先生なのだが、校長室でも清掃を欠かさない。
1985年のある日、当時の校長先生が彼を呼んで話をした。
それが旅の始まりだった。
「私は、君が生徒の答案を拾い上げたりするところではなく、添削しているところが見たいんだ」
彼以外に、ソニア氏にそんな資質や能力があると信じる人はいなかった。
その言葉がソニア氏の胸に響いた。
そのとき、ソニア氏は39歳。
手空きの時間をすべて勉強につぎ込んで、教育の学位をとり、最初の教師の職を得、その後、もとの小学校へ校長として戻ってきたのだ。
忍耐と信念だけをたよりに歩き続けた、30年におよぶ静かな旅だった。
彼は生徒たちにいつもこう言っているそうだ。
”Don't let your situation that you're in now define what you're going to become later."
あなたがいま置かれている環境に、あなたが将来何になるかを決めさせるんじゃない
実は、彼の旅はまだ終わっていない。
ソニア氏は、教育長になるという野心を隠さない。
そして、それを不適と思う人が多くいるとも思えず、彼はその旅の途上で、さらに多くの子どもたちをに光を与えることになるだろう。
きっと、あるひとたちは、教育者という特別な職業人になるべく生まれてついているのだ。
校長先生を公募するなら、ぜひ、こんなひとを見つけだして欲しいものだ。
*英語ですが、彼のキャラクターがよくわかります。動画をどうぞ
(追記)うまく再生できないかも。そのときは元ページで見て下さいね。
*あわせて読んで欲しい、アメリカの教師の話