自転車の街アムステルダムの凄い動画を見て考える
アムステルダムが自転車の街であることは、一般的にはよく知られているのだろうか?
たぶん、ヨーロッパへよく旅行に行くかたなどはご存知なのだろう。
僕はそのことを知らず、たまたま上に貼った動画を見て驚嘆した。
話としてアムステルダムが自転車の街であることを知っているひとも、この動画を見ればその凄さにびっくりするに違いない。
若いころ、北京だったかどこか中国の自転車の多さに驚いたことがあるが、それは発展途上の風景としての自転車の大群のイメージだった。
あれと同じイメージが、今度は、最先端の街づくりの結果として、目の前に現れたのである。
ああ、もうそんなことは知っている、という方には申し訳ないが、ほんとうに凄いのだ。
動画は10分ある。
まだ充分にご存じないかたはぜひ見ていただきたい。エコでサステナブルな都市の新しいカタチがどんなものであるか、よくわかる動画となっている。
さて、これを見て、少し考えた。
車より自転車が、人間の健康にも環境にも良いのはわかりきっている。
だが、30年も前に、今のアムステルダムを到達点としてイメージし、街のハードを変え、法律を変え、生活スタイルを変えてきたアムステルダムのひとたちって、凄すぎない?
なぜ、そんなことができたのか?
ちょうど、ヘビースモーカーだったひとが、ある日を境に煙草を辞めると決意し、鉄のような硬い意志で、徐々に煙草を減らし、ランニングを始めるようなものだと思う。
しかも、それがひとりではなく、200万人にものぼる人たちが一斉にである。
僕らにも、こんなことができるのだろうか?
もし、僕らにもそんなことができるとして、では、僕らはどんな未来都市を思い描くべきなんだろうか?
あくまでアムステルダムはアムステルダムである。
エコで、サステナブル(持続可能)で、個人の健康にも良い、文化的な、新しい日本の街って、どんなイメージなんだろうか?
またぞろ、カジノをつくろうなどという声があがっている僕らに、あるべき街の姿をイメージすることなど、できるのだろうか?
そして、それはどんな街、どんな東京で、どんな大阪なのだろうか?
ちなみに、僕はカジノ反対です・・・
*動画はちょっと長いので、画像をいくつか切り出してみたので、どうぞ。
昔のアムステルダムはこんな感じ。
これじゃいけないと立ち上がった市民たち。
自転車中心の街に変えて、交通事故死が激減(オランダ全体の数値)
広い道幅は、自動車レーン、自転車レーン、歩道レーンと分けられている
さまざまな自転車が走ってます。子供をふたりのせたり
車椅子自転車?
出勤風景はこんなかんじ
とにかく、街の主役は自転車
左に曲がります
これがアムステルダム!
by ToGa Wandering
あっ、こちらは自転車でなくバイクであふれるベトナムの風景
by Hikosaemon
こちらは・・・