ICHIROYAのブログ

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日本で最初の「Repair Cafe(リペアー・カフェ)」開催してみては?

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またカメラが壊れちまった。
ネットショップという仕事柄、毎日6~8台のデジカメで着物の写真を撮っている。
で、月にひとつやふたつ、必ずぶっ壊れる。
すみません~~落としてしまいました!っていうのもないではない。人間だれでも間違いはある。黙って予備のカメラを渡す。
だけど、その多くは、ズームが効かなくなったり、小さなゴミが入ってしまったりして使えなくなる。
ゴミぐらい画像修正すればいいやんっていうのは、この仕事を知らない人の言うことで、大きくボケる部分が出るので、それをいちいち修正してたら日が暮れてしまうのである。

今使っているのは、リコーのCX3というカメラだ。
今では3世代ほどの後継機が出ているが、それでもAmazonの新品価格は4万円以上する。
中古で探すと10000円から15000円程度だ。
で、どうするかというと、最初に揃える時は、長期保証つきで新品を買う。
保証期間が過ぎたら、修理に出さず、中古を買って補充する。
有償の修理をすれば、たいてい、中古価格を超えてしまうから、経済合理性に照らして考えれば、当然の選択となる。

しかし、小さなゴミの混入には腹が立つ。
よく見るとレンズの内側に、たしかに小さな埃がいくつかついている。
それを取り除けさえすれば・・・いや、そもそも、ゴミなんて入らないように設計してくれよ。
ついに昨日は頭にきて、分解を試みた。
微小なネジを全部外す。
しかし・・・どこがどうつながっているのか、すべてのネジを外しても、本体を覆っているカバーは外れないのである。
えいっ!ばきっ!
まったく、ムカつく!

昨日、こんなことがあったから、今朝見つけたこんな記事が、めちゃくちゃ嬉しかった。
誰か、このおしゃれな「Repair Cafe(リペアーカフェ)」、日本でやってください!

 

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「Repair(リペアー)」というのは、「修理」の意味。
この団体は、地域でリペアー・カフェというイベントをおこなって、「壊れたらソク捨てる。次を買う」という資本主義のサイクルから、賢く離脱しようと、と訴えている。
彼らの運動の素晴らしいところは、「誰か専門家に壊れたものを渡して、修理が出来た時にもらいに行く」ということではなく、「直せるものは自分で直そう。そして、それを地域の人々の協力でやろう」ということなのだ。
「Repair Cafe」をやります!と地域で宣言する。
そして、電気製品や縫い物や様々な修理のノウハウと道具をもった人をボランティアで集め、そこに修理をしたいものをもったひとが訪れる。
修理をしたいものを持ってきたひとは、そのボランティアに頼むだけでなく、ボランティアの方と一緒に、自分で直す方法を学ぶのである。

素晴らしいではないか!
たぶん、僕のカメラは直せないけど、配線が切れただけの電気製品やおもちゃなど、直るものは多いだろう。いま話題のホーム3Dプリンターや修理に超便利な新素材Sugruなどは大いに活躍するだろう。

こちらにどうやってリペアーカフェを始めればいいのかを書いた記事がある。
役に立ちそうなアドバイスを拾ってみる。
場所は、学校や教会、地域の博物館、あるいは休業日のPCショップなどが良い。
いろんな知識やノウハウ、道具をもった人は、だれでも歓迎して迎え入れること。そうすれば、そのひとがまた、別の分野の友達を連れてきてくれる。
修理だけでなく、みんなの食事やおやつを提供してくれる人、テーブルの準備をする人など、たくさんのボランティアのひとを仲間にすること。
たくさんの人にそのイベントのことを伝えること。とくに、規模が小さくても、地元の新聞やミニコミには必ず連絡すること。
修理の難しいもの(たとえば先のデジカメや電子レンジなど)は持ってこないように最初から告知しておくこと。

そして、彼らの運動そのものに、日本から参加することができる。
このページによれば、25ユーロ(約3300円)を払えば、彼らのマニュアル(英語)がもらえ、そのおしゃれなロゴとポスター・フライヤーのテンプレートなどが使えるのだ。
彼らのマップによると、アメリカやヨーロッパで何度も開催されているが、日本ではまだ未開催のようである。

どうです?
日本で最初の
Repair Cafe(リペアーカフェ)」、あなたが開催してみては?



↓我が社のカメラの墓場

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