イケメンの大学院生の発明が、不衛生な水による落命と重労働から子供たちを開放する?
朝から、このイケメン・アメリカ人の若者、ジェアードさんに惚れ込んでしまった。
彼はアリゾナ大学で化学工学を先行する博士課程の学生である。
彼は仲間の学生3人とともに、何万人もの命を救うことになるアイディアを形にしようとしている。
ああ、僕は、大学時代、自分の発明で何万人もの人間を救ってみせる、などと考えたことがあっただろうか。
夢想すらしたことがない。
たしか、自分のため、自分がよいキャリアを得ることができるようにと考えるか、投げやりになってホッケーに没頭するかのどちらかで、誰かを救えるなどと考えたことすらなかった。
ジェアードさん、このイケメンの若者と仲間の発明が現実となって、世界で使われるようになったら、いったい何人の命が救われるのだろうか。
ユニセフとWHOによれば、毎日4500人の子どもが、不衛生な水のせいで命を落としているという。
動画のなかでも、ジェアードさんが言っている。
「たった今、あなたがこの短い動画を見終わるまでに、40人の子どもが命を落としているのです」と。
そして、たくさんの子供達が、毎日、不衛生な水を運ぶ重労働にあえいでいることは、テレビなどで見て、僕らもよく知っている。
彼らのチームが開発し、製品化しようとしているSafeSIPP(セイフシップ)は、凄い。
見た目には、樽にハンドルをつけただけのものである。
でも、この樽の中には、ジェアードさんが発明した浄化の仕組みが仕込んであるのだ。
使用者は水をこの樽に汲んだあと、これをゴロゴロと押して家に帰る。
何人もの子どもたちが頭に乗せるより、一度に多くの水をラクに運べるのだが、それだけではない。
ゴロゴロ転がしているあいだに、不純物やバクテリア、寄生虫などを除去してくれるのである。
ラクして、しかも、水は安全なものになる!
そして、樽そのものは、5ガロンのごく一般的なもので、不要な5ガロンの樽をリサイクルして作ることが可能、それによって、劇的にコストも下がるという。
なんて素晴らしいアイディアなんだ!
例によって、カンドーしてしまった。
最近、彼らはMac6という「conscious capitalism(意識の高い資本主義)」を目指すインキュベーターに受け入れられた。
浄化の仕組みについては、パテントの関係もあり、彼らは公開していない。
来年の製品化を目指している。
とくに、発展途上国の最貧地域で受け入れられるよう、極力まで安くつくることを模索中で、現在もリサイクル用の樽の提供者を探しているという。
実際のところ、彼らの試みが成功するかどうか、まだわからない。
とくに、その浄化性能がどの程度のものか第三者に検証されたわけではないし、受け入れられるコストで大量生産できるかどうか、予断を許さない。
でも、彼の、まっすぐな、無垢で、純粋で、明るい眼差しを見ていると、きっと成功するに違いない。きっと、強力な支援者が現れて、現実のものになるに違いないと、思うのだ。
がんばれ、ジェアードさん!
日本から、最大限のエールを贈ります!
*上の動画および、こちらの記事を参考にしました。