ICHIROYAのブログ

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自分が選んだレジの行列がいつも遅いのはなぜだ?

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by mdezemery


未体験のまま、あの世に逝ってしまいそうなことが、ひとつある。
食べ物屋さんや、新製品の発売の行列に並ぶことだ。
もちろん、他に選択肢がなくて、また、どうしても必要なために、並ぶことはあるが、おおむね、並ぶぐらいなら、他の店で済ませたり、買い物をしばらく待つことにする。


人気のラーメン店に何時間も並ぶひとの気が知れない。
が、もちろん、並べば並ぶほど、旨いだろうという、想像はつく。
でも、やっぱり、待てない。
そもそも、あんまり食べるものに執着はないし、他にも旨いものあれば、その待ち時間でほかのこともできるはず、と思ってしまう。


ああ、しかし、そういう考え方は、何か、人生の大切な愉しみを失っているような気もして、死ぬまでに、一度は!と、焦る気持ちも湧いてくるのだった。


だが、おおむね、行列に並んで待つ、ということは、苦痛だということに、人気ラーメン店に並ぶ人たちも同意してくれるだろう。

 


たまたま見つけた、New York Timesの去年の記事だけど、ちょっと、面白いことが書いてあった。(Why Waiting Is Torture
ヒューストン空港で荷物受け取りに時間がかかるとたくさんの苦情が寄せられた。平均待ち時間は、8分(1分歩いて、7分待つ)。責任者は、受け取り場所を、6分歩かなければならない場所に移設した。受け取りまでにかかる正味の時間は同じだったが、苦情はゼロになったそうだ。


アメリカ人ならずとも、待つことが、いかに苦痛か、ということを物語る話である。
そして、こんなことが書いてあった。


*時計なしに待ち時間を推定させると、人間は、おおよそ、36%長く感じている

*予想待ち時間より、実際の待ち時間が短いと、ひとは幸せになる

*行列に並んで、長い苦痛を感じたとしても、それで得た最後の体験・モノの満足度が高いと、その経験は、ポジティブな記憶となる

*複数のレジがある場合、それぞれのレジに並ぶ方式と、一列に並んで空いたレジへ行く場合があるが、後者のやり方をすれば、、ひとは2倍の時間の待ち時間に耐える

*アメリカのスーパーマーケットで、レジ待ちの間に売れるガムやタブロイド紙の合計金額は、年間55億ドル(5500億円)にのぼると推定されている。

*アメリカ人は、およそ年間370億時間を、行列を並ぶことで過ごしている



そんなわけで、USJやディズニーランドのライドの待ち時間は、実際の時間より長くアナウンスされる。
たぶんだけど、「おい!45分待ちとか言ってたけど、30分やったやんけ!どうしてくれんねん!」という苦情は、あまり多くは寄せられないだろう。
反対の場合は、もちろん、担当者の寿命を縮めることが起きるに違いない。


そして、レジ待ちのルールは、レジごとに並ぶ方式ではなく、まとめて並ぶ方式が多くなった。
それも、ずっと昔からそうだったわけではなく、おそらく、ここ30年ぐらいで、急速に普及したように思う。
ただし、そうするためには、若干広い面積をレジ周りに確保する必要があり、サービスを提供する側は、悩ましい思いをする。かつて、百貨店の催し物会場で、さんざん悩んだ問題だ。
いつも並んでいただけるとわかっていればいいのだけど、たいてい、行列は、ピークの何時間か何分かだけにできるので、その前後の時間、無駄に広々とした、がらんとしたスペースになってしまうのだ。


ああ、それにしても、その方式になっていない、コンビニや駅の切符販売機の行列で、自分の選んだ列が、いつも他の列に負けるのは、なぜだ!
勝ったり、負けたりするのは、世の常だから仕方がないとしても、僕が選ぶ列が必ず負けてしまうことには、納得がいかない。
どこかに、ひとは長さだけに注目して、進む速さに注意せずに、行列を選びがちだ、と書いてあったが、僕も、それほど馬鹿ではない。
ちゃんと、列の人数、抱えている品目の数、販売員さんの習熟度合いなど、それ以上の観察をしたうえで、毎回、勝負に出ているのだ。
そして、いつも、負ける。



アメリカ人が、370億時間なら、この行列好きな我が同胞の日本人は、いったい何時間、行列で待つことに費やしているのだろうか、とふと思った。