ICHIROYAのブログ

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自転車通勤を始めたよ!

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  子供の頃、豊中の服部というところに住んでいた。
 週に一回、庄内の豊南市場へ自転車で買い出しにいくのが、我が家の習慣であった。
 当時、我が家には自家用車はなく、母が自転車で30分ぐらいかけて庄内まで行く。庄内には、豊南市場だけでなく当時流行っていたスーパーもあり、野菜やトイレットペーパーなどを目一杯買い荷台にくくりつけて帰ってくる。
 時々、僕も一緒についていった。
 母の漕ぐ自転車の後を僕も自転車で追う。
 最短距離を通るため、母はいつも国道176号線を通った。
 荷物をいっぱいにくくりつけた自転車で、車道の端を走る。
 その横を乗用車やトラックがかすめるように通り過ぎて行く。
 いまでも覚えているぐらいだから、僕はその後ろを自転車でついていきながら、とても怖い思いをしていたんだと思う。
 そんな僕に母が言ったものだ。
「よろよろせんと、まっすぐに走っていたら、車にひっかけられることはないよ。自信もってまっすぐに走り!」

 さて、昨日から自転車での通勤をはじめた。
 片道25分ぐらいの距離である。
 ちょうど良い運動になるなと感じているのだが、最初、どこを走るべきかとても迷った。
 生まれてはじめて、自転車向けの標識を探してちゃんと見た。
 言うまでもなく、自転車が走るべきは、原則、車道である。
 走る前に、昔を思い出して、あの道も車道かとちょっと恐れた道には、歩道に、ちゃんと自転車走行可の標識が立っていた。
 その道だけは歩道をゆっくり走り、あとは車道を走れば良いのだということが、やっとわかった。

 それはともかく、母はあのように言っていたが、自転車で車道を走るのは、やはり、大人になった今でも本能的にちょっと怖いところがある。
 僕の自転車を追い越していく車が、いちいち中央線を超えて避けていくのを見ると申し訳ない気もする。
 しかし、歩道を走るより、車道を走るほうが事故が少ないというのは、統計的なデーターもある。(国交省の資料
 このデーターによる結論、「自転車は歩道を走るより車道を走る方が何倍も安全である」については、異論もあるようだが、いま、僕はそれについて詳細に論じるつもりはない。

 僕の実体験では、たしかに、長年車に乗っていて、車道を走っている自転車を追い越そうとして、その自転車に接触しそうになったことは皆無である。
 一方、歩道を猛スピードで走ってくる自転車に、右左折で鉢合わせしそうになったことは何度もある。
 ただし、その時の歩道は、ほとんどが太い幹線道路の歩道で、「自転車走行可」であったような気がする。
 しかし、それはあくまで実体験であって、そもそも車道を走っている自転車が少ないから、それを多く感じるだけだという人もいるかもしれない。

 まあ、ともかく、僕は素直な人間である。
 おかみの言うことに従う。母の言うことを信じる。
 車道を走る。
 「自転車走行可」の歩道を急ぐぐらいなら、車道を走る。


 さあ、雨具とリュックも買わなくっちゃ!