HatenaにMakerはいるのか?
例によってMediumを読んでいて、はっとした。
その短い記事に、「MediumにMakerはいるのか?」と書いてあった。
Mediumには、文章を書いたり、写真を撮ったり、アプリやウェッブサービスを作るひとはたくさんいる。
しかし、現実のモノをつくっているひとはいるのか?
それを語っているひとはいるのか?
という問いかけである。
そういえば、僕がよくネットで読むものも、そういう人たちの文章ばかりのような気がする。
僕自身がなにもつくっておらず、モノを売るか、こうやって文章を書いている。
で、そういう閉じられた世界にいると、何かをつくることは、文章やデザインやせいぜいアプリであるという気になってくる。
いや、僕もまったくものづくりに興味がないわけではない。
いま作ろうとしている新しいウェッブショップは、アンティークデザインをさまざまなファブリックに(将来的には)オンデマンドに近い、小ロット短納期でプリントして、製品にしてお客様に届けようとするものだ。
また、ホーム3Dプリンターがアメリカではやり出した頃、僕も取り寄せて少し楽しんでみたりした。
しかし、現在のものづくりについて、どれほどの理解があるか、10年先にどんな状況がイメージできるかというと、とても心細い。
おそらく、ソフトウェアの進化にともない、ハードウェアの小回りのきく開発に、以前にはなかったようなさまざまなチャンスが生まれつつあるのではないかと思う。
ソフトウェアの知識は共有されてめざましく進んでいくが、ハードウェアは現実世界の制約があるため、ソフトウェアほどのスピード感はないのだろうが、現実世界の制約があるところには、小さなビジネスチャンスが唸るほどあるということでもあるのではないだろうか。
いやいや、じつは、上述の問い「MediumにMakerはいるのか?」の「Medium」を「Hatena」に入れ替えて、「HatenaにMakerはどこにいる?」という問いなら、いますよと胸をはって言えるのだ。
そう、ドマケンさんだ。
ドマケンさんは正真正銘のMakerなのだ。
そして、Makerであることで、自分の好きなことだけやって、ずっと稼いで来られた。
ドマケンさんの場合、Makerであることが、風のように軽やかに人生を生きる土台となっている。
中古自販機のビジネスをはじめ、ドマケンさんのキャリアを読ませていただくと、ものをつくることがどれほどキャリアにとって有利であるか、痛感するのである。
ドマケンさんがどんなエンジニアで、どのように生きてきたかについては、ぜひブログを読まれることをおすすめする。
そして、実はドマケンさんから、凄いアイディアを聞かされている。
そのアイディアのことはこの記事で触れられている。
ドマケンさんとの約束があるので、その内容を漏らすことはできない。
残念ながら、僕にはそのアイディアを実現する資金がないし、ハードウェア・エンジニアリングに関する理解と世界観が足りない。
しかし、ドマケンさんのそのアイディアは、実現すれば世界を変えるだろうし、ものづくりの進歩に大きな力になるはずと思った。
聞いた時、ほんとうに胸がバクバクした。
ドマケンさん実行力やエンジニアとしての力量は、ブログを読まれるとわかると思う。
ソフトウェアだけでなく、これからはハードウェア、ものづくりが世界を変えると思われる方。
その資金を提供できる立場におられる方は、ぜひ、ドマケンさんに連絡をとってそのアイディアを聞かせてもらって欲しい。
photo by KellarW