自分のパッションに従って副業から独立へ~地ビール定期購入サイトBeerBods
基本的に副業から始めてそれで独立するのは難しいと僕は思っている。
もちろん、それに成功した人もいるだろう。しかし、僕にはできなかったし、今でもできない理由ばかりうかんでしまう。
いつも読ませて頂いているIan Sandersさんが記事のなかで、素晴らしい成功例をあげておられ、なるほどこういうことならできるかもしれないと、いたく感心したので紹介したい。(以下記事の一部の要約)
マットさんは地ビールが大好きだった。
毎週、珍しい地ビールを取り寄せて、自宅でビールパーティを開いていた。そこで、集まった人とそのビールについてワイワイと品評して楽しむのである。
そのビールクラブをもっと多くの人と楽しむことができないかと考えたマットさんは、2012年、地ビールの予約購入サイトの立ち上げを予告した。1ページの簡単なページで、最初の1周間に20人が会員になってくれればビジネスになると思った。なんと、最初の24時間で250人がサインアップした。
BeerBodsはこうして始まった。3ポンド(約570円)で、毎週1本の珍しい地ビールを届けてくれる(実際には12週で36ポンドの予約)。毎週木曜日にはソーシャルメディアで届けられたビールについて、多くの会話が盛り上がる。
2013年には、マットは仕事を辞め、BeerBodsの経営に専念することにした。
2014年には、クラウドファンディングで、わずか36時間で101人の投資者から目標の150,000ポンド(約2870万円)を集めてしまった。
Ianさんも書いておられるように、マットさんのこのサクセスストーリーの出発点には、独立して会社をつくりたいという思いがあったのではなく、地ビールが好きでたまらず、地ビールを仲間と飲むことが楽しくてたまらず、美味しいビールのことを多くのひとに知ってもらいたくてたまらないという一途な思いがあったのだろう。
だからこそ、多くの人が彼のサイトのファンになった。そして、その人たちが、彼が専業になれるほど彼から買ってくれるようになり、彼が独立することを支えてくれたのである。
ひょっとしたら、副業から始めて独立に成功するためには、マットさんのように自分のパッションに素直に従うことが必要なのかもしれない。そしてそれは、「独立したい」という思いより、より根源的な動機である必要があるのかもしれない。
そんなことをふと思った。