頑張って、頑張って、傷ついてしまわないで!ゆっくりと、ちょっとずつ、でも決してやめなければ達成できる!
きのう紹介したJamesさんはウエイトリフターでもある。
今日も彼のブログ記事、「Nobody Says It, But This is the Greatest Weightlifting Lesson I’ve Learned(誰も教えてくれないが、私が学んだ最も大切なウエイトリフティングの練習方法)」を紹介したい。(以下、若干はしょり、僕の言葉に置き換えたり付け加えた部分もある翻訳です)
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私たちの社会は「達成したこと(achievement)」に取り憑かれている。とくにジムではそうだ。かくいう私も、先週、ジムで325ポンドのジャークを挙げた人を見て、「あなたの最高記録はいくらですか?」とまっさきに聞いてしまった。
「どんな風に練習してますか?」とか「最近、記録が伸びてますか?」という風には訊ねなかった。つまり、私の質問は彼の「達成したこと(achievement)」についてであり、彼がいかに「向上・進歩(progress)」したかについてではなかった。
こういうメンタリティがいたることこに溢れている。誰も1週間に1ポンド(約500グラム)挙げることができたことについてお祝いの言葉を言ってくれない。みんなが10ポンド多くを、いますぐに挙げたいと望んでいる。
ウエイトリフティングで、1周間に1ポンドだけより重いものを挙げる練習をするとする(2ポンド挙げることは許されない)。それは容易に想像できるように、とっても簡単だ。だが、それを毎週続けていると、1年間で50ポンド重いものを挙げれるようになる。2年続けたら、100ポンド重いものを挙げることができるようになっているのである。
しかし、実際は、2年前より100ポンド重いものを挙げることができる人はほとんどいない。ほとんどの人は、今週中に10ポンド重いものを持ち上げようとして、四苦八苦しているのだ。そして、結局、無為に2年が過ぎてしまう。
我々は簡単なところから始めて、ゆっくり負荷を増やしていくことは時間の無駄と考えてしまいがちだ。だが、それは間違っている。
心拍数が分150を超えないような練習、心底へとへとになったというような練習でなければ意味がないと考えられている。それも間違っている。
毎週、ほんのちょっと重いものに変えて、絶対に練習を続ければ、それで充分なのだ。トラスト・ミー(信じてください)。
身体は驚くべき適応力を持っている。それに相応しい時間を与えれば、だが。
刺激を与えられた身体は、二通りのやりかたで反応する。それをこなす方法を獲得するか、潰れてしまうかだ。
ウエイトリフティングの場合で言えば、筋肉と骨組織には、少しの成長とリカバリーに必要な時間を与える、小さなしかし継続的な刺激で充分なのだ。
しかし、より多く、より早くと思って身体に負荷を与えていると、身体は違ったやりかたで適応する。炎症や怪我である。2,3週間は10ポンド増やし続けることはできるだろう。しかしすぐに壁にぶちあたってしまう。
もっとも効果的な練習方法はなんだろう?
答え:練習を欠かさないで続けることだ。
ウエイトリフティングの練習で一番大切なことは、欠かさずにジムに行き続けるという習慣をつけることだ。ジムに行ったら必死で練習する、必死で重いものを挙げることにトライしなきゃという固定観念を捨てることだ。長い時間が必要な進歩はそんな風には得られないものだ。
一日の終わりに確認しよう。
間違った振り返り:今日は、いままでの自分の記録を超えることができただろうか、そのために最大の努力をしただろうか?
正しい振り返り:今日も、目的地までの長い旅の途上に、外れることなく、ちゃんといただろうか?
多くのひとは、頑張って、頑張って、傷ついて、やめてしまう。
でも、私の流儀は違う。
ゆっくりと、ちょっとずつ、でも決してやめないのだ。
photo by Mike