13光年は近いか遠いか( 地球のような恒星がごく近くにある可能性高まる )
地球のような星が、いままで考えられていたよりずっと近く、13光年以内にある可能性が高いことがわかった、と報告されて話題になっている。
天文学的に言えば、13光年など、おとなりさんのようなもの、らしい。
13光年って、どれくらいの時間で行けるのか。
現在、最速の宇宙船は、現在、海王星を目指して飛行中の無人探査機、ニューホライズン。
冥王星に達した時の速度が秒速14kmと言われている。
仮にこの速度を巡航速度とすると、
13光年=9.4655284mx1015
9.4655284mx1015 ÷(14000mx60x60x24x365)= 278,711年
27万年だ。
お隣さんといっても、かなり、遠い。
なんだ、結局、夢物語か、と思ったが、ちょっと待て。
現在、ロケット工学の最先端として、核融合ロケットが研究されている。
核融合反応をうまく利用すれば、現在のロケット燃料の、1000万倍以上のエレルギーが生み出されると言われている。
次世代エネルギーとして、核融合炉がほんとうに、今世紀後半に現実のものとなれば、ロケットへの搭載も実際に可能となるだろう。
*核融合ロケットはこんなもの
研究者によれば、核融合ロケットが現実のものとなれば、太陽系の隣の恒星であるケンタウルス座アルファ星まで、37年でいけるようになると言う。
この恒星は、太陽系からわずか4.39光年しか離れていない。
この話を聞くと、13光年という距離は、また違って見えてくる。
つまり、数十年後に、核融合ロケットが開発されたあかつきには、100年ほどの宇宙旅行で、おとなりの地球のような星に到達できるようになるのだ。
もちろん、それは、最大限楽観的に見積もった場合だけれど。
でも、未来というのは、そんな楽観をラクラクと超えて、どんな豊かな想像力をも凌駕してきたではないか。
とくに、ここ100年というものは。
そう、たしかに、13光年は、おとなりさん、なのかもしれないのである。
おとなりさんがどんな晩御飯を食べているのか、早く見て見たいものだ。