中国に関する明るいニュースで今年も締め!
(中国アマゾンで販売されている 稲盛氏の「生き方」の中国版)
中国とは、多少、縁がある。
長女は大学で中国語を学び、短期間だけど、中国で働いたこともある。
娘婿も中国語専攻で、中国語を話す。
5,6年前には、男物の着物を中国で縫製した。
そのとき、娘を連れて、上海の縫製工場まで出向いたこともある。
きのう、そんなこんなで知り合った中国の企業経営者のかたから、面白い話を聞いた。
稲盛和夫氏の「生き方」という本が、中国で出版され、200万部を売った、というのである。
すぐには理解できず、なんども聞き返し、それでも信じられず、ネット検索して、やっと納得した。
京セラのサイトにも、「2004年8月に日本で発行された稲盛の著書『生き方』の中国語(簡体字)版である『活法』の発行部数が、100万部を突破した。」と書いある。(→こちら)
それは今年の6月に書かれているが、彼の情報では、すでに200万部と突破した、という。
そういえば、別の知人の中国人経営者からも、稲盛さんを師と慕う人たちが中国にもたくさんいる、と聞いたことがあった。
それにしても、反日の機運の高まっている中国である。
いくら稲盛さんの哲学が国境を超えた真実を持っているとはいえ、200万部も売れるとは、信じ難い。
以下、彼との会話。
Q 稲盛さんを慕う人たちって、中国にそんなにたくさんいるんですか?
A たくさんいる。稲盛さんを師と仰ぐ、中国人の企業経営者の団体は、千人ぐらいの会員がいる。しかも、トップ企業の人たちばかりだ。日本の稲盛さんを慕う経営者たちは、どちらかと言えば、中小企業のひと、二世など、これからのひと、苦境を乗り越えたいひとが多いと聞くが、中国の会員は違う。すでに、功成り名を遂げたひとばかりだ。
Q なぜ、そんなひとたちが、稲盛さんの哲学にひかれるんですか?
A 中国は、改革開放以来、経営者を律する哲学がない。みんな、カネカネ。すでに、名もあり、カネもあるひとたちが、次にどうしたらよいかわからなくて、稲盛さんのもとに向かう。
きのう聞いたこの話は、今年最後の、明るい希望を感じさせる話であった。
日中間の緊張は高まっているが、稲盛氏のようなホンモノは、軽々と国境を超えて、中国の人たちをも魅了する。
稲盛イズムを信奉する、中国のエリート層たちが、豊かで成熟した大衆社会の実現を急いでくれることを、明るい希望を持って、祈りたい。
今年の最後に、良い話が聞けて良かった。
(PS 上に上げた数字は、あくまで彼からの聞き書きです )