「アマダン」こそ男の中の男 (きんつば食べたい)
さて、甘党である。
「甘党」という言葉の意味は、「甘いものが好き」という意味ではない。
酒よりも、甘いもの好む人たちを指していう言葉である。
前の記事に書いたように、お酒には交際を断られている身である。
甘いものにすがるしかないではないか。
いま、一番食べたいものは何か、と考える。
やはり、大阪福島、出入橋のきんつばである。
甘過ぎない小豆が、絶妙の薄皮に包まれて・・
しかし、甘党というのは、肩身が狭いものである。
甘党=軟弱者
というイメージは、下戸=小心者と同様に、岩のように強固である。
まあ、たしかに、自分は、小心者であり、かつ軟弱者であるので、あながち世間のイメージは間違っていないのではあるが、きんつばを美味しそうに頬張るからといって、誰にも知られないように慎重に振舞っている僕の軟弱さを、ひと目で喝破されてしまえば、色々と不都合もある、というものだ。
しかし、維新の傑物、山岡鉄舟も甘いものが好きで、毎日、アンパンを食べたというではないか。
そもそも、甘党=軟弱者というイメージは、日本固有の偏見である。
ヨーロッパ、中近東などでは、そんなイメージはかけらもないのである。
不思議に思うなら、中近東へ行って、砂漠の英雄たちに、ミルクティーに砂糖を入れるかどうか、尋ねてみればよい。
彼らはたっぷりと、砂糖を入れ、しかも合わせて甘いお菓子を食べるのである。
人間は、激しく活動するためには、糖分を必要とする。
剣を振るって、砂漠を駆け巡るためには、大量の糖分を必要とするのだ。
常に戦闘態勢を維持するためには、甘いものを食べるのが、一番理屈にかなうのである。
じつは、甘党こそ、内に秘めた激しい闘争心を示すものなのだ。
最近では、「アマダン」という言葉もある
「ラマダン」ではない。「ラマダン」はイスラム教徒の断食月のことである。
「アマダン」とは、「甘党男子(あまとうだんし)」のことで、「イクメン(育児パパ)」のように略して、「アマダン」と呼ぶのだ。
嘘と思われるかたは、こちらの雄々しいサイトを見れば良い。
実際のところ「甘党」でいるためには、日々の相当な鍛錬が求められるのである。
とくに中年、運動不足のうえに、基礎代謝がおちている我らは、甘いものを好きなだけ食べると、てきめんに、中性脂肪と悪玉コレステロールの値が上限を突破してしまうのである。
毎日、悠々と、きんつばを10個食べる。
そして、そのカロリーを消費しつくす身体の鍛錬、運動をする。
いますぐ、戦いの場に呼ばれても、準備万端で飛び出せるように。
それがホンモノの「甘党」というものである。
ホンモノの「甘党」は、山岡鉄舟しかり、じつはホンモノのサムライなのである。
ああ、きんつば、食べたい。
*ちなみに、この記事は、Wikiの甘党の項目をおおいに参照して書きました(汗)
( 写真は 銘仙の着物~~甘そうな柄ですね!)