ICHIROYAのブログ

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酒で顔が赤くなるのは理由があるのだ!

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腹立たしいことがある。
ビール一本で、僕の顔は、ソッコーで真っ赤になる。
僕は人生で、出会ったことがない。
その赤の鮮やかさと、赤くなる速度で、僕に迫る力量をもつものに。

いっぽうで、飲んでも飲んでも、顔色も変えず、酔い乱れもしないひともいる。

それは、体質のせいだ、と思っていても、一部には、訓練次第で飲めるようになる、というひともいる。
そういうひとに言わせると、

下戸=小心 
大酒のみ=豪快

ということになり、おおむね、世のイメージもそれに近い。

で、いつも疑問に思っていた。

顔が赤くなることと、酒に弱いってことは、イコールなのか。

僕の場合、日々、恥ずかしいことをしてしまい、たびたび顔を赤らめている。
自慢ではないが、そのときだって、僕の顔はそうとう赤いらしい。
それでも、顔が赤くなることは、酒に対する強弱と関係があるのか。

そして、まったくではないが、たいして飲めない僕は、単なるチッキンなのか。
毎日浴びるほど飲んで訓練すれば、顔は赤くならなくなり、酒量は増えるものなのか。


今朝の日経新聞で、長年のなぞが解けた。(2012年7月21日 Nikkeiプラス1)

記事「お酒の適切な飲み方は~体質を知り病気も意識」

によれば、お酒に関する体質は、やはり、遺伝的に決定されているという。

体内に入ったアルコールは、

アルコール →(酵素1)→ アセトアルデヒド →( 酵素2 )→ 酢酸

というように、肝臓にあるふたつの酵素の働きで無害な酢酸などに分解される。

体内に入ったアルコールは、まずアセトアルデヒドに分解されるのだが、酵素1の働きが充分でない場合、残ったアルコールが脳などに回って麻痺させ、酔いの原因となり、顔も赤くする。

酵素1の働きが速いひとは、顔が赤くならず、酔いもせず、酒に強い、ということになる。

でも、酵素1の働きが良くても、酵素2の働きが弱いとどうなるか。

アルコールから分解されたアセトアルデヒドが体内に長くとどまることになり、「酒が体に残る(二日酔い)」ことになる。アセトアルデヒドというのは毒性が強く、がんにもなりやすいそうだ。

酵素1も酵素2も強いひとが最強の酒飲みということになる。


僕の場合。

酵素1の働きが、決定的に遅いに違いない。
そして、無理に飲んでも、翌日に、二日酔い、で困ったということはないので、たぶん、酵素2のほうは人並みに働いてくれているのであろう。
それでも、日経の分類によれば、顔が限界と思えるほど赤くなる僕は、タイプCになる。
タイプCへのアドバイスは、「完全な下戸タイプ。アルコール分解が遅いので急性アルコール中毒に注意」とある。

やっぱり、赤い顔は、「お酒は降参」のサインで、飲む訓練をしたところで、酒の弱さはいかんともしがたかったのである。

真っ赤な顔のおかげで、長い人生、無理に飲まされることはなく、急性アルコール中毒で救急車のお世話になることもなかったことは、誠に、幸いなことであった。


ビール一本で真っ赤になる件は、僕のなかでは、これで決着。

毎日、恥ずかしいことをしてしまうこと。
それで、すぐに、赤面してしまうこと。
こっちのほうだって、きっと、理由あってのことだろう。
どんな酵素のせいなのか、日経の続報を待つことにする。

 

 

 

 

 

( 付記 日経記事からもう少し詳しく知りたいひとのために )

この分類を整理すると

 

(A)酵素1の働き  ( 速い 、 普通 、 遅い) = 3分類
(B)酵素2の働き  ( 速い 、 普通 、 遅い) = 3分類

(A)  3 分類 x (B) 3分類 = 合計 9分類

となる。

 記事では、この9分類を、5タイプの体質に整理して、酒を飲むときの注意点やなりやすい病気について紹介している。

 

 詳しくは、日経記事を見ていただきたいのだが、簡単に言うと、酵素1の強いひとは、つい飲みすぎてアルコール依存症、高血圧、脳梗塞などにならないように注意。また、酵素2が弱い場合はがんのリスクも高い。酵素1の弱いひとは、無理に飲んで、急性アルコール中毒に注意。また、酵素1が普通以上、酵素2が普通のひとは、ある程度、訓練で酒に強くなるが、食道がん、胃がん、十二指腸がんになりやすいらしい。




 






( 写真は お酒の好きな中国の妖怪 猩々の袱紗 明治時代