遅咲き、遅咲け、遅咲けば!
知らなかった。
「アンパンマン」で有名な、やなせたかしさんが、超売れっ子になったのは、すでに50才台後半だったという。
今週の、週刊文春をぱらぱら見ていたら、やなせたかしさんのインタビューが載っていて、ついつい引きこまれて読んだ。
やなせさんは、三越のデザイン部にいたこともあり、多彩な分野で活躍されていたのだけど、やっぱり、世に出たのは、「アンパンマン」であり、遅咲きって言わせてもらっても失礼ではなさそうだ。
遅咲き!
うん、それだ。
さっそく、ネットで遅咲きの人たちってどんな人がいるのかな、と検索してみる。
◆ビートたけし 売れるのまで8年
◆綾小路きみまろ ブレイクしたのは50才のとき、苦節30年
◆水木しげる 紙芝居・貸本作家を経て、40才を過ぎて人気作家に
◆スキャットマン・ジョン 52歳で歌手としてメジャーデビュー。デビューアルバム『スキャットマンズ ワールド』が全世界でベストセラー
◆アントン・ブルックナー 本格的に作曲に取り組んだのは32歳以降、作曲家として世に認められたのが57歳
◆阿刀田高 国会図書館勤務の傍ら書いた『冷蔵庫より愛をこめて』で作家デビューしたのが、43歳
◆村野藤吾 建築家。代表作は70歳以降のものがほとんど、そして93でなくなるまで現役
◆カーネル・サンダース 40才で6席だけの小さなレストラン「サンダース・カフェ」を始める、のちのケンタッキー・フライドチキン。
◆柴田トヨ 詩作は90歳代になってから。詩集が150万部、7ヶ国で翻訳
調べ始めたら、面白い話の連続で、ついつい読み込んでしまい、今日は消化不良。
たとえば、スキャットマン・ジョンが強い吃音のコンプレックスをもっていて、それを武器にあのヒット曲を飛ばした話などは、まったく知らなかった。
もし時間があれば、Wikiのスキャットマン・ジョンのページを読まれることをオススメします。感動です。
さあ、僕も、そして、あなたも、遅咲こうではないか!
やなせさんのこの言葉、胸に刻んで!
「仕事が来ないって奴は、ただぼんやりして、何もしていない。そういう人にはいつまでたっても来ません。仕事が来ないとすれば、その時間に何かやる。漫画でも同じで、発表のあてがなくても自分の作品を描いていく。絶えずやっていれば、運が向こうの方からやってくる。僕も仕事がないときは、朝から晩まで勝手に描いてました。それが結構役に立つのよ」( 以上 文春8月2日号から引用)
( 写真は アンティーク高砂袱紗 )