ICHIROYAのブログ

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地方商店街は、「バイク」(自転車)で蘇らせろ!

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By kharied


きのうの日経新聞朝刊の社説に、「商店街」を守るべきなのか という記事があった。さまざまな試みも、商店街の衰退傾向に歯止めがかかっていない。既存の事業者の保護よりも、少子高齢化に備えた街としての機能強化である、として、下記のように提案されている。

商店街の多くは商工会や自治会とは手厚く連携している。だが少子高齢化時代に重要となるボランティア団体やNPO、託児所との連携は不十分だ。こうした新しい街の担い手に拠点を提供し、人の交流を増やしてはどうか。空き店舗や空き地をやる気のある若者や女性に起業の場として貸すなど、街の新陳代謝を促す試みももっと広がっていい。

これを読んで、行政もダメかもしれないけど、新聞ももっとだめだ、と思わざるをえなかった。
少子高齢化で商圏のマーケットが縮小するなか、ほんとうに、そんなことで、売上が伸びて、商店街が生き返ると思っているのだろうか?
商売人の僕には、そうやって地域の交流を増やしたところで、ご近所さんとの無駄話の時間は増えるかもしれないけど、売上が伸びるとは、けっして思えないのだ。
空き店舗や空き地を押しつけられた、若者や女性起業家こそ、いい迷惑だ。
僕が地方都市で、空き店舗を押しつけられたら、シャッターを下して、せっせとヤフオクでもするだろう。

大新聞が商店街活性化の目指すところを書くのなら、せめて、「実現可能かどうかわからないけど、面白いそうだ、やってみようか!」と希望を持たせることを書いて欲しい。
朝から、こんな社説を読まされても、とくに、地方の商店街で、毎日、減っていく売上の帳面とにらめっこしている人たちは、ため息をつくしかないだろう。

僕に書かせてくれたら、こんな記事を書くだろう・・・誰も書かせてくれないが!

たとえば・・・


地方商店街の活性化の鍵は、「バイク」かもしれない。

「エンジン付きのバイク」ではない。僕がここでいう「バイク」は、自転車のことだ。
「バイク」と言ったほうが、わくわくするので、あえて、「バイク」と書く。

アメリカやヨーロッパのバイクブームは、日本で想像するより、相当、凄い。
たとえば、アメリカは、ついに、自動車の利用が、減少に転じたベビーブーマーが退職して車通勤から解放されたことも大きいが、そもそも若いひとたちが、車の免許をとる率も減少しているという。
そして、「バイク」なのだ。
ガソリンを使わず、健康にも良く、かっこいい。
持続可能な社会をつくること、そして、健康でスタイリッシュでいること、それが、目に見える大きな潮流なのだ。

そして、最近、ニューヨークのこんな研究結果が発表された。(Measuring The Street)
商業地区にバイクレーンをつくることで、バイクレーン沿いの店舗の売上が、50%も増加した、というのだ。
理由は簡単で、車だと、簡単に停車・駐車できないので、通り過ぎてしまうが、自転車だと、簡単に停めて店に立ち寄ることができるからだ。

そう、商店街活性化の鍵は、バイクなのだ
徹底的に、バイクで走りやすい町づくりをしたらどうか。

中心街を含め、徹底的にバイクレーンをつくって整備する。
旧跡や名所を巡る何本ものバイク専用の周回路をつくる。
レンタルバイクやシェアバイクの仕組みをつくり、ステーションでは、どこでもレンタルも乗り捨ても可能。
レンタバイクでは、多種多様なバイクを選べるようにし、お年寄りと二人で乗るものから、外国製の高性能な自転車まで揃える。

そして、世界中から、自転車好きが集まる、町にするのだ!
そもそも、それをするだけで、売上は5割伸びる。
そして、バイクに乗って町を巡るひとたち向けの、レストランやカフェ、あるいは、自転車関連、スポーツ関連、お土産ものなどさまざまな小売店に、大きな売上が落ちるようになるだろう。


なんちゃって。

しかし、これぐらいやらないと、商店街も、町も、絶対に活性化しない、と思うのだ。

きっと、ほかにも、いろんな手はある。
でも、間違いのないことは、大きなトレンドにあるなにかに取り組んで、それを徹底的に実践することで、新しい魅力的な町になり、それで人々が集まり、町も、商店街も活性化していくに違いない、ということだ。

ああ、それにしても、時代はバイクなのだ。
車通勤をしている僕の耳には、痛い話!

*1 ほかにも、たとえば、犬好きが集まる町づくり、なんていうのもあるかもしれない。( マナーの良い犬好きのひとが多数暮らす町で、大きな林や芝生のあるドッグランがいくつもあり、ドッグカフェ・レストランも点在しており、町自体が、犬好きのコミュニティーになっている町、なんていうのもありかも!)

*2 こんなおバカで楽しいバイク野郎もいる!