カスタム・バイクをプレゼント!勤務後は、ビール飲み放題!~こんな条件の求人広告は、完璧ブラック?
こんな条件の求人広告を見たら、こりゃ、完璧ブラック!と思うだろうか。
その条件とは、
1.勤務後は、ビール飲み放題!
2.入社時には、ビーズのアクセサリーとあなたに合わせたカスタム・バイク(自転車)プレゼント!
3.5年間勤務したら、1週間のベルギー旅行プレゼント!
4.10年間勤務したら、4週間の長期有給休暇!
5.会社の財務状況は、いつでも誰でも閲覧可能!
信じられない?
でも、そんな会社が、アメリカに存在するのだ。
極小な会社ではない。
480人の従業員がいて、180万ドルの売上を上げている、地ビールの会社”But New Belgium”である。
先のリストに、ひとつ、重要なことを書いていない。
それは、この会社が、100%、従業員の持ち株会社である、ということだ。
会社のホームページに求人情報が掲載されていないので(タイトル、ごめんなさい!今は求人中ではないかも)、入社するときに株を購入するのか、入社後の給与からの天引きで株を購入するのか、そのあたりのことはわからないが、ともかく、従業員全員=会社のオーナーという会社なのである。
この記事によれば、Jordanさんという女性が、1991年に元の旦那さんと創業した会社で、彼女の思想・理想が、見事に具現化しているのだ。
なぜ、バイク(自転車)かというと、もちろん、それは、彼女と仲間たちが、環境やサステナビリティに関して強い思いを持っているからだ。
会社ではバイクやプリウスを使い、風力発電も早くから使っているようだ。
ベルギー旅行というのも、もちろん、ベルギーのビール醸造所の見学をかねている。参加者はどこへ行こうと自由だけれど、夜は、場所場所のビール醸造所に集まって、ビールを飲まなければならない。
そして、動画を見ていただいてもわかるように、アートや個人のクリエイティビィティに価値を置いている会社だ。
4週間の長期休暇は、従業員が休養し、インスピレーションを得るために、設けられているのである。
それにしても、Jordanさん、言うことは、めちゃくちゃカッコイイ。
記事によれば、カスタムバイクとビーズは、彼ら、新入社員が、「みんなそれぞれ異なっていて、それぞれのユニークな才能が、会社というコミュニティをつくるのだ」ということを伝えるため、だと。( ’to remind us that all of us are different and it takes each person’s unique talents to make a community’ )
さらに、記者に、こう語っている。
「私たちはビールをつくり、人々を(車から)自転車に乗り換えさせ、その創造性をインスパイアしているのよ」と。
大きければ大きいほど、経営が凄いということはない。
手頃な規模の会社ほど、創造的な組織と文化が作り出せるのだ。
と、まあ、評論家だと、ここまで書けば、それで、仕事はオワリなのだけど・・
おい、自分!
自分の会社は、どうすんだ?!