ICHIROYAのブログ

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海外向け(欧米向け)ネット販売の現状

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  ICHIROYA 海外向けサイト

 

弊社は、海外向け専業のネット販売で事業をスタートしたのですが、今日は、海外向け売上がどのように推移したかをお話したいと思います。(マジメな話です)

2001年にebayというアメリカのオークションサイトで販売を始め、その年の年末ごろには自社サイトをオープン。
2002年に自社サイトをリニューアル。
2005年にアンティークおよび現代工芸品のサイトをオープン。

グラフは、上が月間売上(送料除く)のドルベース。
下が、月間売上の円ベース。
ご存知のようにドル円レートは、2002年の年平均が125.22円、現在は79円程度まで上昇しています。

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ちょっとグラフではわかりにくいかもしれませんが、ピークは
2007年5月 ドル売上 206,000ドル 円換算 24,258,675円 でした。
現在2012年5月は ドル売上 62,922ドル 円換算 5,014,941円ですので、
ドルベース下落率は、実に▲69.5%、円ベースでは、なんと ▲79.5%となっています。

実感してはいましたが、いま、この数字を弾いてみて、さすがにぞっとしました。
もちろん、売上の減少に従って、アンティークサイトの出品をやめたり、ebayの出品をやめたり、事務所スペースを減らすなど、事業そのもののサイズを減らしてきましたので、同一条件で商売をしていて、これだけ下がったということではないのですが。

リーマン・ショックは2008年8月ですが、2007年には、サブプライムローン問題が表面化しアメリカの住宅バブルは崩壊していましたから、アメリカの経済状況に見事に歩調をあわせて、売上も急落していることがわかります。

たしかに、リーマン・ショック以前は、それほど、売れたのです。
僕らの商材というのは、アンティーク・リサイクルの着物なので、アメリカで使われる場合は、家に飾る、というような用途も多いのです。
家に飾るものとして、着物やアンティークアイテムがよく売れた実感があります。
また、家が高く売れて、次の家を買ったから、というような話もよく聞きました。

さて、弊社の欧米向けの売上はこのような状態になっていますが、景気が回復したら、また、以前のような売上に戻るのでしょうか。
そして、それは、いつになるのでしょうか。
僕は経済の専門家ではないので、それに対する答えは持ちあわせていません。

ただし、現在でも、欧米向けにある程度の売上があることは間違いありません。
また、欧米のお客様から注文をいただけることは、とても嬉しいことでもあります。
これから欧米向けにネット販売をしようとするかたに、ほんの少し、アドバイスをするなら、

*急速な売上の伸びは見込めないかもしれませんが、現地でニーズのあるものは、コンスタントにある程度売ることができる、と思います。

*ebayか、自社サイトのどちらかを選ぶことになりますが、両方をうまく運営するのは難しいとおもいます。ebayと自社サイトの違いは、日本のヤフオクと自社サイトの違いと似ています。僕は自社サイト派ですが、どちらが良いかは、商品特性にもよるかもしれません。(日本向けのECの記事 をご参照ください。 また、ebayの現状については、ブログ 英語 de ebay さんが詳しいです )

*配送は郵便局のEMS便とSAL便をメインにすれば良いでしょう。支払いはPAYPALさんをメインに。ただし、国際間の決済では、チャージバックや詐欺がおきます。相手が、「たしかに自分のカードだけど、自分は使ってない、子供が勝手に注文した、荷物もだれが受け取ったか知らない」などと強行に主張すると、クレジット会社がそれを認め、PAYPALさんもそれを保証してくれない、ということがおきてしまうこともあるのです。このあたりの見極めには、多少の経験が必要ですが、さほど大きな問題とは思えません。

でも、やっぱり、欧米に日本のモノをお届けするのは楽しい体験ですよ。
あなたも、ぜひ、挑戦してください。

で、もちろん、中国向け、インド向け、インドネシア向けなども、いつかはやりたいですね。