僕が知らなかったemail広告の重要性(2014年のウェッブマーケティングはどうなる)
様々な情報にさらされていると、ついつい最新の情報に重点をおいてしまい、その情報の軽重に関する事実をすっ飛ばしてしまうことがある。
たまたま見つけたTrellisというウエッブ製作会社のIsaisah Bollingerさんの記事、「10 Internet Marketing Trends and Predictions for 2014(2014年のインターネットマーケティングの傾向と予測)」を読んでいて、あっと思ったことがある。
それは、もはやスパムまみれで死んだと思われがちなemail広告こそがもっとも経費対広告が良く、小さな会社にとってはますます重要になるという指摘だ。このページから引用されているが、1ドルの広告経費に対して得られる平均利益は、
*email 40.00ドル
*カタログ 7.30ドル
*SEO 22.24ドル
*Internet Display 19.72ドル
*Mobile 10.51ドル
*Keywords Ads 17.00ドル
*Banner Ads 2.00ドル
となっており、いまだにダントツで経費対効果が良いとのことだ。
その理由は上記リンクのページをご参照いただきたいが、最大の理由はスマホや携帯でメールを読む人が増えた、ということのようだ。
多くのひとは通勤中や空き時間にスマホでサイトを見たり、ブログを見たり、Twitterやフェイスブックを見る。そして、もちろん、「自分の」メールアドレスに送られたメールを見るし、そのメールがソーシャルメディアへの入り口になっていたりする。実際、モバイルに送られたメールの開封率が急速に上がっているようだ。
なんだか、納得できた。
インターネット・マーケッターにとっては既知のことかもしれないが、ウエッブショップ運営者の僕にとっては、ちょっと、ハッとする内容だった。
さて、この記事では、email広告の重要性については10番目に挙げられている。
残りの9項目は以下のとおり。
(1)リンク・ビルディング・サービスはその価値を失い続ける
(2)モバイルの成長は、モバイル用サイトの必要性をさらに高める
*Mashableによれば2017年までにモバイル広告の規模はラジオ広告を追い抜く
(3)ヤフー検索の苦戦は続く
*ヤフー検索のシェアは11%を下回っており下落が続いている。
(4)ソーシャルメディアとブログがSEOを制する
(5)ソーシャルメディア広告がはじめてグーグル広告を食う
*顧客のなかにはグーグルの宣伝は使わずにソーシャルメディア広告だけを使っている会社もあり、実は自社(Trellis)もそうしている。グーグルの宣伝は直接の売上と利益をもたらすが、利益が経費を超える必要がある。ソーシャルメディアでは、Twitterのフォロー、Facebookページの「いいね」そのものに価値があり、低い経費で情報を伝えることができる。
(6)eコマースはビジネスにとってもさらに不可欠になる
*最近ではほとんどのものをオンラインで買う。たとえば、コンビニで買うようなスナックでも、Midnight Munchiesで同じ値段で変えるのに、なぜわざわざ店まで買いに行かなければならないのか。eコマースの成長はまだまだ続く
(7)WordpressはさらにDrupalとJoomlaのシェアを食う
*オープンソースのCMSプラットフォームでのシェアは、Wordpress(19%),Drupal(3.3%),Joomla(2%)。Wordpressの使い勝手の良さ、コミュニティの大きさは群を抜いており、さらにそのシェアは伸びる
(8)eコマースのプラットフォームとしてMagnetoのNo1の地位はさらに確固たるものになる
*Mognetoというのはeコマースサイトを構築するためのプラットフォームだが、すでにアメリカの15%のeコマースサイトはMognetoでつくられている。その勢いが揺らぐ兆候はない。
(9)インターネット広告はテレビ広告の規模に予想より早く近づく
*ゴーグル、ユーチューブ、フェイスブックなど有効なインターネット広告チャンネルが増えて、すでに広告規模はテレビについで2位だが、今後ますますその規模はテレビに近づいていく。
(10)emailマーケティングは小さな会社にとって必須の成長戦略となる
photo by RaHuL Rodriguez