ある高校生レシーバーと友達の胸の熱くなる話
ハイスクールのアメリカンフットボールの世界に、スーパースターが生まれたようだ。
クリス・シルバー選手は、生まれつき片手がない。(写真はこちらのページに)
ワイドレシーバーである彼は、40ヤード走を4.4秒で走る俊敏さで、自らの高校の記録を塗替え、大学チームの注目を集めているという。
ワイドレシーバーといえば、走る速さや方向転換の機敏さなどとともに、飛んで来るボールをキャッチする能力も問われる。
が、クリスさんは、片手で難しいパスもキャッチする。
ここ2日の間に、彼に関する記事がたくさん書かれていて、いくつかを読んでいると、さらに胸が熱くなるサイドストーリーがあることがわかった。
1年生、2年生のあいだ、彼は左手には何もつけずに、プレーしていた。
それでも充分な好成績だったが、チームメイトのふたりが、彼を助けたいと思い、いくつかの企業に、彼の左手につけるアタッチメントをつくってくれないかと手紙を書いた。それがあれば、彼のキャッチの成功率がさらにあがるはずだとふたりは思ったのである。
いくつかの会社に断られたが、たったひとつ、つくりましょうと言ってくれる会社があった。
それは、Cutters Glovesという会社で、ふたりが写真を撮って送ってきたクリスさんの手に合わせて、特別のアタッチメントをつくって提供してくれた。もちろん、それはクリスさんの手に合うものでないといけないし、クリスさん自身やほかのプレイヤーを傷つけるようなものではいけないので、簡単な仕事ではなかったようだ。
その会社だけがそうしようとしたのには、理由があった。Cutters Glovesという会社は様々なスポーツ用の手袋をつくっている会社で、そもそも創業者は自身が大学でフットボールをやっていて指を怪我し、その時に自分が欲しい手袋がなかったことから、この会社を始めたのだった。
それをつけて、今シーズンのクリスさんはさらに大活躍。3試合で、69ヤードのタッチダウンキャッチを含め、2タッチダウン、3キャッチ123ヤードを記録している。
*検索すれば記事はたくさんヒットする。僕が参考にしたのは下記のサイト。
HS Receiver Born with 1 Hand Breaks School Record for Receiving Yards | Bleacher Report