ICHIROYAのブログ

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68才でインドのチームを率いてアプリを開発した人の話~自分で限界を決めるのはやめよ

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 いくつになっても自分と同じ年齢の人たちはいるのだから、起業そのものについては絶望的な年齢の壁というのはないのではないだろうか。
 同じぐらいの歳の人をお客様とすれば、事業プランも考えやすい。
 そこで一番重要となるのは意欲だ。
 だが、ソフトウェアやネット関連の起業はどうだろうか?
 インターネットサービスやアプリ関連のニュースを見ていると、主要なプレイヤーは20代からせいぜい30代である。
 そういうニュースに日々接していると、55才の僕は、その分野の新規事業というのは、もう出番ではないと思ってしまう。

 しかし、待て。
 今朝、そういった固定観念を吹き飛ばす、こんな凄い実例をみつけた。
 Startups for Retirees, not just Drop-Outs(学生のドロップアウトではなく、定年退職者のスタートアップ)という記事だ。

 筆者のお父さんクレイグさんは68才で、サッカー・ワールドカップの選手たちを評価するiOSアプリ『Cup Scout』をつくって公開した。 
  そのアプリはまだ収益をあげていないと筆者のスコットさんはおっしゃっており、たしかにアプリストアで見るとレビューも評価もない。
 だから、結局は、老人の趣味じゃないかと言われる向きもあるだろう。
 だが、クレイグさんが、68才で乗り越えた壁は凄いものがある。

 記事から紹介すると

*退職前の職業は、NASAの宇宙飛行士を訓練する仕事をしていた。
*2年前、ロードバイクで事故に会い、簡単な名詞も思い出せない状態になり、6ヶ月セラピーに通って言葉を取り戻した。
*退職前からワールドカップに向けてアプリをリリースしたいと思っていた
*息子(筆者)のスコットさんは、ベンチャーキャピタリストでスタートアップアドバイザー。彼も妹さんも、大反対。
*彼は妻とふたりでフィナンシャルアドバイザーにも相談して、401Kのお金をアプリ開発につぎ込むリスクを検討した。
*が、彼は結局、アプリをつくり始めた。ナプキンにアイディアを書くことから始めて、プロトタイプをLiveCodeと呼ばれるプログラムで作り上げてしまった。
*当初、国内でiOSでプログラムしてくれるところを探したが、金額的に折り合わなかった。
*やむなくElanceという開発者を探すサイトで、インドの開発チームをみつけた
*宇宙産業のエンジニアとしてのキャリアはあったが、モバイルの知識、グローバル向けのアプリ、そして起業家になることは、彼にとってすべて始めてのチャレンジだった。
*しかし、家族の懸念をよそに、彼はグローバルなチームをうまく導いて、アプリの完成・発売にこぎつけた。

 さて、僕はこの話に大きな勇気をもらった。
  僕はクレイグさんより13才も若い。
 大事故に会ったことも大病をしたこともない。 
 自分で、自分の限界の壁を作るのはもうやめよう。