20ステップを経て←いまここ
- 42才で逃げるように会社を辞め、なんとか食べれるようになった。
- あるブログサービスで匿名のブログを始め、自分の体験をもとに、会社を辞めても生きる道はあるよというような話を書いた。
- そのブログサービスで、ちょうど独立をしようか迷われているある人と交流するようになった。
- 彼はブログで会社に辞意を伝えたとブログで報告した。
- 彼が独立しようとしている業界は、会社員からの独立には向かない業界だと思った。
- 当時よく儲けていた知人に、以前その業界で失敗して借金を背負った人がいて、彼はその業界は大きな資金がないと成功は難しいと言っていた。
- リピートの間隔の長いその商材は、僕も難しいと感じたので、彼にそのことを伝えた。
- 彼は会社を辞めてその業界で起業した。
- 彼は起業の様子をブログで報告し続けた。
- ある日、僕のことを紹介する記事が雑誌にのり、彼はその匿名ブログは僕が書いたものだと気づいて連絡をくれた。
- ちょうど、匿名ブログの意義に疑問ももっていたので、それを契機に僕はそのブログを閉鎖した。
- 彼のブログが始まって4年経ったある日、「しばらく休みます。前向きな決断です」というようなエントリーをあげられた。
- それから6年経った。そのブログの更新はその後おこなわれていない。
- 僕は実名でブログを再開した。
- ブログを通じて、誰かに起業をすすめることに、臆病になった。
- しかし、臆病になりすぎると、本来会社を辞めて、もっといきいきと生きることのできる人の可能性まで積んでしまうことに気がつき始めた。
- 会社に残ることも、独立することも、それぞれに良い所悪い所がある。独立しようとして会社を辞めて、成功する人もいるし、失敗する人もいる。
- もし、僕が何かを書いて役に立ちたいと思えば、ひとりでも多くの人が自分の居場所をみつけていきいきと生きていけるようになってもらうことを願って書くことだと、改めて思った。
- そして、いま本を書いている。何度も何度も書きなおしている。←いまここ。
- 彼は今どうしてるんだろうか。
photo by Georgie Pauwels