変わりもののままでいい、やがて、あなたにもステージが用意される
映画好きの人はもうご存知だろう。
先日のアカデミー賞の授賞式で、脚色賞を受賞されたグラハム・ムーア氏のスピーチがとても感動的だった。
16才のときに自殺未遂をしたことを明かした。
しかし、そんな自分がいま華やかな場所にいる。
そして、自分と同じように、自分は他の人とはどこか違っていて、どこにも居場所がないと悩んでいる人にも、かならずいつかそんな時が訪れる、と述べた。
早口に言われた最後の言葉に、僕は震えた。
彼はこう言ったのだ。
Stay weird, stay different, and then when it’s your turn and you are standing on this stage, please pass the same message to the next person who comes along.
変なままでいいんだ、みんなと違っているままでいいんだ。
そして、君の順番になったら、君がこのステージに立ち、次に来る人にこの同じメッセージを伝えて欲しい。
僕に、彼の後にステージに立つ資格があるだろうか。
僕は、彼が思ったほど自分のことを変でどこにいても違和感を感じただろうか。
そして、僕が上がろうとしているステージは彼が言う「ステージ」ほどの価値があるだろうか。
わからない。
でも、僕は勝手に思っている。
彼の言葉が刺さる人には、彼の語ったメッセージを次の人に伝える資格があるのだと。
僕の本が、アマゾンの「ビジネスライフ」のカテゴリーで1位になった。「経済・ビジネス」という大カテゴリーの中でも、煌めくような名著に並んで、32位だ(2015年2月25日)。
喋ることが苦手で作家を志したものの挫折し、18年もの間あれほど頑張ったのに、会社にも居所がみつからず、42才で無職のゼロになった僕だ。
この社会に僕の居場所はあるのかと、何度、空を見上げたかわからない。
グラハム・ムーアさんのメッセージを僕ごときが引き継ぐのは、まだまだ早いのはわかっている。
でも、やっぱり、僕も言いたい。
変わりもののままでいいのだ、と。
変わりもののままでも、やがてステージは用意される。
あなたの番になったら、あなたもそのことを大声でみんなに伝えて欲しい、と。
僕が本を出すからといって、たくさんの祝福をくれ、本屋さんやアマゾンで注文してくださった友人、知人、お客様、ブログの読者の皆さん、ほんとうにありがとうございます!
いまはまだ、限られた本屋さんにしか置かれておらず、それも誰も近寄らないような奥まった場所に積まれていますが、ひょっとしたら、みなさんの応援のおかげで、ベストセラーになるかもしれません。
ほんとうにありがとうございます!
もし、ベストセラーになり、増刷が決まったら、80年代風ディスコパーティーでもやりたいな!
来てくれますか?
僕のような、変わりものの、退屈な男のパーティーに、あなたは来てくれますか?