ICHIROYAのブログ

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あなたのオーディンスを賢く選ぼう

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 昨日紹介したJustin Jackson氏のブログを読んでいて、素晴らしい記事をたくさんみつけたのだけど、今日はその中の一編、昨日の記事と関連の深いものをひとつ訳出してみる。
 昨日の記事でどうやって自分のオーディエンスをつくるべきかが述べられていたけど、こちらの記事『Choose your audience wisely(あなたのオーディンスを賢く選ぼう)』では、さらに参考になる本質的な指摘がなされている。
  ちなみに、彼の英語はとても平易でわかりやすい。訳すのも楽だ。
 英語の勉強を兼ねて、彼のブログを直接読んでみられるのも、とても勉強になると思う。

 

Choose your audience wisely~あなたのオーディンスを賢く選ぼう

 

   子供のころ住んでいた家の近くに「The Fairytale Grounds(おとぎ話の国)」というところがあった。それは郊外にある小さなテーマパークだった。森の小道を歩くと、突然、驚くべきミニチュアの世界が出現する。ロビンフッドや白雪姫や赤ずきんが小さなジオラマとともに現れる。すべてのミニチュアは丁寧につくられていて、ひとつひとつが驚異だった。

 そう書くと、あなたは私がそこを訪れたたくさんの素敵な思い出をもっていると思うだろう。でも、そうではなかった。

 オーナーは素晴らしく腕の立つ職人だった。しかし、大きな欠陥を持っていた。彼は子供を嫌悪していた。私たちが訪れると、私たち子供について回り、私たちが彼の傑作ミニチュアに近づくたびにどやしつけた。彼は訪問者を渋い表情と手厳しい視線で出迎えた。
 
 なんてことだ!
 ファンタジーと驚異の世界を創り上げたのに、まさにそれをもっとも楽しめる観客、彼のオーディエンスが好きではなかったのだ。

 友達のChase Reevesの場合と好対照だ。(the Fizzle podcast )

  私のオーディエンスが大好きだ。彼らは現実の人々で、性格が良く、勇敢で、大きなリスクをとり、こういうものに本当に興味を持っている。私は彼らが好きで、もしそうでなかったら、ずっと昔に諦めてやめてしまっていただろう。あなたがたくさんの人が訪れてくれるサイトをつくったとしても、もしそのオーディエンスに不快に感じさせられはじめたとしたら、あなたはクリエイターとして間違った場所にいるということなのである。

  しばしば、私たちは「自分は何がつくりたいのか?」と自問するけれど、本当の質問はこうあるべきだ。「いったい私はだれのためにそれをしたいのか?」

 

現実に目を向けよう

 私の友達に不動産業者向けのプロダクトをつくろうとしている人がいた。
 彼に質問した「不動産業者たちと親しくお付き合いしたいの?」
 「いいや」
 「不動産業のカンファレンスやトレードショー、ワークショップに行きたい?」
 「いいや。そんなところには行ったことがない。でも、なぜ?僕はソフトウェア開発者なんだぜ」
 「いま、彼らと親しくお付き合いしたくないのに」私は重ねて質問した「これから先は彼らと毎日おつきあいしたくなるなんて、君は本当に考えているのかい?」
 
 新しいビジネスを考えているとき、そのビジネスが自分にもたらす日々の業務のことを考えない。毎朝、サポートを求める20通ものメールがメールボックスにあるとしたら?毎週、ターゲットに向けたメールニュースを書かなければならないとしたら?あなたは自分のすべてのエネルギーを、クリエイティビティを、お金を、汗と涙をあなたの顧客に喜んで捧げることができるだろうか?

一緒にビールを一杯!

  あなたのオーディンスを決めるべきシンプルな方法がある:誰と一緒にビールを飲みに行きたいか?
 
 私の好きな地域イベントはGeek Beers(ビール・マニア)だ。毎月最終木曜日にパブに集まってテクノロジーやビジネスについて語り合う。一晩でプログラミングやブログやリモートワークなどについて語りつくす。

  私たちのグループは助け合うのが好きだ。アドバイスをレジメにまとめて配ったり、Pythonスクリプトで手助けしたり、新しいアプリについて感想を述べたりする。誰かが私を呼んだら、私は喜んで助けに行く。私は彼らが本当に大好きだからだ。

  
 私のオンラインのオーディエンスもそんな風だ。テクノロジーとビジネスに熱心な人たち。毎週土曜日、ニュースレターへのレスポンスが返ってくるが、それがとても楽しい。彼らの苦労を聞き、時には励まし、ときには私にできるアドバイスをするが、それがとても幸せだ。

あなたのオーディンスを賢く選ぼう 

  私はあなたにおすすめしたい。
 あなたがその一員であるグループ、あなたが心底好きな人たちのグループを選ぶことから始めよう。もしあなたが不動産業者さんたちと一緒に時間を過ごしたくないのであれば、不動産業者さんをオーディエンスに選ばないでおこう。

 もちろん、それは若干広く考えたほうが良い。たとえば、上級システム開発者(Senior Developer)であれば、中級・初級システム開発者(Junior Developer)のために何かをすることはとても楽しいことだろうし、人事採用担当であれば、求職者に良いアドバイスができるだろう。

 もし、あなたがそのオーディエンスやその周囲でビジネスがしたい、プロダクトをつくりたいと思ったら、(1)アクセスしやすい人たちであること、(2)お金を払ってくれる人たちであること というさらにふたつのフィルターを意識すればよい。
 詳しくは私の本を見て欲しい。

あなたは誰が好きですか?

 あなたはそのグループがこの1年好きでしたか?ここ5年では?では、彼らが好きな何かをつくって彼らのためにならなくちゃ。
                      Carl Alexander

 私は私のオーディエンスが好きだ。できる限り、私はあなたのために記事を書き続けたい。
 覚えておいて欲しい。オンラインでオーディエンスをつくろうとするとき、その人たちと毎日インタラクティブなやりとりをすることになる。
 あなたの残りの人生でそれをすることが、ほんとうにハッピーだろうか?

 
*Ichiroの追記 不動産関連会社のみなさん、お気を悪くしないでください。ジャクソンさんは文章の流れから不動産業者さんを例に挙げているだけですので、「不動産業者」を「古着屋」に変えても、ほかのなんでもよいのです。言わずもがなの追記でした。

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