ICHIROYAのブログ

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あなたの頭のなかのマネーはあなたをこんな風に変えてしまう!

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 さて、マネーである。
 なければ困るが、ありすぎると、また厄介なものらしい。
 ハピネスもある部分までは、そいつで買えるらしく、やっぱり、ある程度は欲しいとみんなが思う。
 世の中には、「お金持ちというひと」たちとそれ以外の2種類の人種がいる。いや、正確には、「現在お金を持っているひとたち」と現在そうでないひとたちがいるだけで、それは瞬時にして入れ替わることがある。
 もちろん、お金持ちの転落がよくある話なのにくらべ、そうでないひとたちが一夜にしてお金持ちになるのは、相当稀なことではあるだろうけど。
 で、あなたも、テレビでお金持ちたちの生活を垣間見たりして、ときどき思考実験を行っているだろう。
 「お金持ちって、なんであんなんなの?」
 「もし、お金持ちになったら、私もあんなふうになるの?」と。
 
 たまたま、今日見つけたページ”This is your brain on money”(あなたの脳の中のマネーってこんなもん)がとてもおもしろかったので、要点を訳出した。
 このページには、「意識の中にあるマネー」が、それを現実に持っていようがいまいが、人間の行動や認識にどう影響を与えるのかということを、最近の研究成果をあげてわかりやすく説明されている。
 現在お金持ちかどうかということとは関係なく、あなたがマネーのことを意識したとたん、じつは、あなたも変わってしまうのだ。
  いや、もちろん、以下に書かれていることは、いくつか実験結果に過ぎず、もし大きなマネーを握っても、あなたに限って、そんな認識の変化は起きないかもしれない。
 でも、ともかく、人間はそうなりがちかもということで、読んでおいても面白いと思う。

マネーはチームワークより個人の仕事を好ませる

 パソコンのスクリーンセイバーに「お金」「泳ぐ魚」「画像なし」のそれぞれの設定をして学生に仕事をさせた。その仕事はひとりですることもできるし、誰かと協力して行うこともできる。「お金」のスクリーンセイバーを表示させていた学生の84%はひとりで仕事をすることを選んだ。(それ以外のするスクリーンセイバーを表示させていた学生のうちひとりで仕事をすることを選んだのは28%に過ぎなかった)(2008年アメリカ・カナダの研究

マネーは苦痛を和らげる

 ひとつのグループには、100ドル札を80枚数えさせたあとで、指をかなり熱い湯につけるように言う。もうひとつのグループには、ただの紙切れを80枚数えさせて、同様にする。苦痛を訴える割合は、最初のグループのほうが少なかった。(2009年アメリカ・中国の研究

マネーは公正に対する認識に影響を与えうる

 それぞれの売上高の異なるセールスマンのグループでどうやって報酬を分けるのが公正かを訊ねた。分けるべき報酬を4つの場合でそれぞれ訊ねたー「お金」「クレジットカードのポイント」「休暇の日数」「チョコレート」の4種類。
 報酬が「休暇の日数」と「チョコレート」のとき、等分にわけるべきと答える率が、「お金」と「ポイント」のときより多かった。(2010年カナダ・アメリカの研究

マネーは正直さを減じる

 学生に、「不正直」でいることでお金を稼げるコンピューターゲームで遊ばせる。何人かの学生にはゲームの前に、お金に関する絵を見せたり、お金に関する言葉遊びをさせたりする。ゲームで、その学生たちは、そうしなかった学生の倍の嘘をついた。(2012年アメリカの研究

マネーは共感性を減じる

 学生たちに9つの言葉を与えて物語を書かせる。ひとつのグループには、経済に関する言葉(たとえば、「コスト意識」)を与え、もうひとつのグループには経済に関係のない言葉を与える。そのあとで、「経営難のために奨学金を払えなくなったことを知らせる学生への手紙」を書かせた。前者のグループの手紙には、後者のグループの手紙より、相手を思いやる表現が少なかった。(2012年アメリカの研究

マネーは周囲に対する関心を薄れさせる

 銀行に来てATMでお金を出し入れしたひとと、たんに銀行の前を通り過ぎたひとのふたつのグループに、アンケート調査をお願いしたら、銀行のATMに立ち寄ったグループのひとたちで応じてくれたのは、そうでないひとたちの半分だった。
 また、両グループの前に、通行人を装ってバスの定期を落としたら、ただ通り過ぎたひとたちの96%が呼び止めて教えてくれたのに、ATMグループではそうしてくれたのは60%に過ぎなかった。(2013年フランスの研究

マネーは現存する社会の秩序を容認させる

 学生にばらばらの単語を与えて文章に完成させる。ひとつのグループにはお金に関する言葉を、もうひとつのグループにはお金に関係のない言葉を与える。
 そのあとで、「多くのひとは自身にまったく責任のない不幸にあっている」というような質問に、どの程度そうだと思うか点数づけさせる。お金に関する言葉を扱ったグループは、「それぞれの不運はそれぞれの責任である」と考える割合が高くなった。(2013年アメリカの研究

photo from New Old Stock