300kmを帰ってきた奇跡の猫ホリーちゃんが話題に!
犬や猫には帰巣本能があって、遠いところからでも、家に帰ってくるということは、よく知られている。
たしかに、犬も猫も、獲物を追って、全力疾走するので、獲物を仕留めるか、逃がしてしまった時点で、いちいち迷子になっていたのでは、生きていけない。
もし、彼らが、人間程度の方向感覚しかなければ、獲物を追いかけている途中で、
~黄色い止まれのマークを右!
~十字路をふたつ、いや、みっつめだっけな!
~左、右、え~~と、ちょっと、道がカーブしてて、自動販売機があるところで、道を離れて
などと、必死で覚えなければならないはずだ。
道を忘れそうで、狩りどころではない。
彼らは、何キロも走って、獲物を仕留めて満足したあと、ふと我に帰って、
~さて、ここはどこかな
~ふんふん、◯☓▲◆■◎◎、あ、そっか、ここか
~じゃ、帰るか
と、自分のいる場所を僕らの知らない方法で知って、ちゃんと家に帰ってくる。
その時、来た時の道を反対にたどって帰ってくるのか、最短経路を帰ってくるのか、興味が湧くところだ。
でも、うちのラブは、きっと、だめだ。
帰ってくると自信をもって思えるのは、せいぜい、家から500mぐらい。
彼女に、野生の方向感覚は、もうない。
しかし!
このアメリカの猫は、190マイル(約300km)を帰ってきたという。
花火に驚いた4歳のホリーちゃんは、旅先のデイトナでいなくなった。
60日後、やせ細って泣くこともできない状態でHollyちゃんは発見されたが、パームビーチの飼い主の家のすぐそばだった。
デイトナ(B) から パームビーチ(A)へ。
300kmである。
東京から300kmの円を描くとこのような図になる。
名古屋、新潟はらくらく入り、仙台にもほぼ到達する。
まったくホリーちゃんは、凄い!
ひょっとすると、追い詰められたら、うちのラブも、案外、東京あたりに放り出してみても、大阪の家まで帰ってくるかもしれぬ。
いや、あの顔。
やっぱり無理だ。
ところで、ホリーちゃんにはマイクロチップが埋め込まれていた。
家のそばまで帰ってきて保護されたあと、そのマイクロチップのせいで持ち主と、無事、再会を果たしたという。
うちのラブにも、マイクロチップ入れたほうがいいのかな。
連絡先を書いたペンダントみたいなものをつけてはみたけど、すぐに潰れてしまった。
それならというので、首輪の裏に書いた電話番号は、気がついたら薄れて、読みにくくなってる。
お馬鹿だから、いつか、ごく近所で、迷子になりそうだしなあ・・・