人生はギャンブルだ
僕のような小心もの、つい悲観的に考える癖のある人間には、世の皆さんが、なぜ、かくもギャンブルに時間とカネを費やして懲りないのか、とんと理解ができません。
勝ちも負けもあるでしょうが、長い期間で締めてみると、手数料分程度は、必ずマイナスになるようにできている、のは皆さんよくご存知のはずなんですけど。
パチンコ、スロット、競輪、競馬などだけでなく、FXや株、宝くじなど、身の回りはギャンブルに満ち満ちていて、また、それをギャンブルと思わせないような雰囲気をまとうものもあって、居心地が悪いったらないです。
急に市民権を得たのが、FX(外国為替証拠金取引)ですが、たんなる、為替にはるギャンブルのくせに、「ちょっと目端のきくものは、当然やってる小遣い稼ぎ」みたいな雰囲気をもっています。マネー関連の雑誌を読めば、株や金、不動産などと並んで、FXの業者の選び方や、為替の見通しみたいなことも書いてあります。FXは証拠金取引で、現実にもっている金額の何倍もの取引ができるので、一瞬で、破産するほどのリスクもあるのに、ほんとにいいのか、と思ってしまいます。
だいたい、ちゃんとしたアドバイザーが、FXについてアドバイスをするとしたら、はっきりとこう書くべきでしょう
「為替の先行きについてどうなるかを知っているのは、神様だけです。相場はすでに、将来の予想を反映した値になっています。今後、上がる、下がる、というあなたの予想があたる可能性は、あなたが神様でないなら、ちょうど半々です。ふつう、丁か半かに賭けるのは博打といいます」
僕より経験の浅いかた、FXとかどうなんやろう、などと思っておられる方のために言いましょう。株、為替、経済指標などについて、なんだかんだと断定している経済評論家や金融業界の偉いさんの言っていることは、いくら説得力がある、と思えても、嘘ばっかりです。おい、あんた! リーマンショック以前は、どう言ってたんや!バブル崩壊以前は、どう言ってたんや? あんたの予想どおりになって、いま大金持ちなんやろな! 30年振り返って、たしかに言うこと全部あたってる、なんて経済評論家はいないんです。
FXだけでなく、さまざまな金融商品があって、銀行などでもすすめられますが、利率がよさそうなものは、じっくり調べると、結局は、為替や株などの博打に行き当たります。
うまい話はないんです。
嫁も僕も、ギャンブルは苦手です。
それでも、世間の皆さんは博打が好きなんだから、仕方ありませんね。
そもそも人生、ギャンブルですし。
就職するとき、就職先のこと、ちゃんと調べましたか?
上場企業に就職するなら、有価証券報告書など読んでみましたか?
非上場企業なら、その会社の実態はどうやって調べて、人生を預ける決断したんですか?
人生最大の買い物、家。
買う時、手抜きもなく、ちゃんと建てられた家と調べましたか?
中古の家を買ったなら、どうやってそれを調べて、何百万以上のお金を払ったんですか?
まさか、外観がきれいだったから、不動産会社の担当者が大丈夫と言ったからってことだけで、それだけのお金を投じたわけじゃありませんよね?
そして、結婚・・・
あっ!
嫁が呼んでる!
書く時間がなくなった!
じゃ、また!
さよなら!