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ICHIROYAのブログ

元気が出る海外の最新トピックや、ウジウジ考えたこととか、たまに着物のこと! 

★★★当ブログはじつはリサイクル/アンティーク着物屋のブログです。記事をお楽しみいただけましたら最高。いつか、着物が必要になった時に思い出していただければ、なお喜びます!お店はこちらになります。★★★


202X年に振袖や浴衣を買いに行くとこうなっている!

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 お盆休みの初日だと言うのに、雨だ。
 せっかくだから、未来について妄想をたくましくしてみた。
 
 死にかけている着物だけど、若い人たちも着物のことを真剣に考えるときがある。
 成人式の振袖と夏の浴衣だ。

 将来の振袖や浴衣の店はきっとこんな風になっている。 
 
 202X年。
 孫の「いちの」が成人式を迎えることになった。70代半ばになった我々おじいちゃんおばあちゃんは、孫に振袖を買ってやることにした。
まず、古着屋らしく、売らずに残しておいた(あるいは売れ残った)最高級のアンティークの振袖をすすめてみた。
 しかし、彼女は、「仕事がいいとかそんなこと知らない!もっと、かわいいのじゃないと嫌!」という。ぼくらは現物を見せて、今(202X年)の振袖と昔の振袖がどれほど違うものかこんこんと説明する。なんとなく彼女はわかってくれそうだったのだが、ちょっとはおってもらったら、裄がぜんぜん足りず、にのうでがにょきっと出る。「これじゃ、やっぱりダメ!」
ということで、最近近所にできた振袖店に行く。僕らの目から見たら、アンティークのへたな焼き直しみたいなものや、着物の柄としてはありえないものなど、さまざまな振袖が多数並んでいる。しかも、安い。振袖単体なら数万円で買える。どうせ、インクジェットプリンターでしょ、と思うが、染の色や品質は相当なもので、よくよく見なければ、インクジェットプリンターで染めたものかどうかもわからない。
鼻歌交じりに見ていた「いちの」に、店員さんが寄ってきて、この端末を見てくださいという。
その端末にはたくさんのデザインサンプルが載っており、そのひとつをクリックすると、等身大の大きなディスプレイに「いちの」がその振袖を着たときのイメージがリアルに写し出される。「いちの」が向きを変えると、ディスプレイの中の振袖を着た「いちの」も背中を向ける。
「いちの」は、きゃーとか、すてき~とか感嘆の声を上げ続けている。

さて、店員さんの話によると、

*デザインは数十万点ある
*デザイナーは日本人だけでなく、海外の人もいる
*デザインが選ばれてプリントアウトして製品になった時点で、デザイン料がデザイナーに支払われる
*デザインは顔色に合わせて調整もできるし、体型に合わせて柄が途切れないように最適なものに、即座に修正される
*そのデザインがすでに売れたものなのかどうか、何着売れたのかがリアルタイムでわかる。成人式の会場でかぶるリスクがあるのかどうかわかる
*ぜったいにかぶりたくなければ、デザインを買切ることもできる
*デザインを選んで注文すれば、1週間後に染め上がり縫製されたものが届く

ということである。
 そして、夏場は同じシステムで浴衣も販売しているらしい。
 おじいちゃん、おばあちゃんは、「いちの」が決めた天使の絵が描かれている振袖にため息をひとつついて、せっかくだからと「デザイン」を買切ることにした・・・ 

 振袖店や浴衣の未来は、きっとそうなる。
 問題は、いつどういう風にそうなって、そこにどうやって僕がかかわるのか、かかわらないのか、ということだなあ!   

*写真はMugiのコーディネートです~