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ICHIROYAのブログ

元気が出る海外の最新トピックや、ウジウジ考えたこととか、たまに着物のこと! 

★★★当ブログはじつはリサイクル/アンティーク着物屋のブログです。記事をお楽しみいただけましたら最高。いつか、着物が必要になった時に思い出していただければ、なお喜びます!お店はこちらになります。★★★


君は、「キャラ立ち」しているか!?


by Lori Greig


ある大きなイベントでお会いした人のことがいまでも忘れられない。
たまたま、斜め向かい座れれたそのひとは、鮮烈なオレンジ色のジャケットを着ておられた。
ほとんど言葉もかわさなかったが、いまでも、そのひとのまあるい顔を、良く覚えている。
そのかたは、たしか、「みかん」のネット販売をされているかたで、ネット関連のセミナーで、ちらっとその噂を聞いたことがあった。
オレンジ色のデザインをあしらった名刺を見て、その目に痛いまでの鮮やかなオレンジのジャケットを見て、やり手という噂と現前のイメージが、ぴたりと重なって、合点した。

こうなると強い。
そのひとのことは、一生、忘れない。

その時、僕は着物を着ていた。
そういうイベントでは、なるべく着物を着ていくようにしている。
世の中には、着物を着た男性というのは珍しく、自分が何者かを知ってもらうには、これほどわかりやすいファッションもないからだ。
その時、ある有名なネットショップの店長さんも、また、作務衣を着ておられたが、本格的に着物を着ているのは僕だけで、かなり目立つ存在ではあった。

が、オレンジのジャケットには、かなわない。
なるほど、「キャラ立ち」とは、こういうことを言うのだな、とイタく納得した。
あのイベントに来ていたひとは、着物を着てるひとがいたと記憶してくれたかもしれないが、一生忘れないなどと、ブログに書かれることはない。


ところで、いつの間に、「キャラ立ち」という言葉が一般的になったのだろう。
「キャラが立っている」という評は、最高の褒め言葉となった。
むかし、僕らが若いころは、これほど、わかりやすい言葉はなかったのだ。
「個性的である、個性的になる」という言葉しかなかったわけだが、この言葉がどこか教条的な雰囲気を持っているのに比べ、「キャラ立ち」という言葉は、もっと実際的な意味をもって、すっと胸に入ってくるのだ。

みかん屋さんが、強烈なオレンジのジャケットとネクタイを締めています。
「そいつは、個性的でいいね!」というのは、なんだか違う気がする。「オレンジのジャケットを着たからって、個性的というのとは、短絡的だ」などという気難しい言葉がかえってきそうだ。
しかし、「キャラが立っている!凄い!」と言うと、ピタリと収まるのだ。


僕も、もっともっと、キャラを立てないといけない、と思っている。
普段も、ファッションも、仕事も、ブログも。
だって、この星には、69億もの人々がいるのに、ひとはせいぜい数百人しか覚えられないのだ。
何をするにも、まず、自分という人間の存在を、覚えてもらわなければ、話にならないのである。

たぶん、僕に対する仲間のイメージは、「マジメ」の一言だろう。
もうひとつ、手前味噌に言葉を追加させていただけるとしたら、「求道的」。
そいつは僕の芯だから変える必要もなく、変えることもできないのだけど、実際の所、「マジメ」で「求道的」な「キャラ」というのは、「立てる」のが難しいのだ。

しかし、それでも、「キャラを立てる」必要を痛感し、悩みに悩んでいる。
それは、生き方・信念を源流として、行動、喋り方、文章から、ファッションの隅々まで貫くものでなければならない。
それを考えぬいて実践してはじめて、オレンジのジャケットに至るのだ。

「マジメ」で「求道的」なキャラを立てる、メガネはとはどんなメガネなのか。
「マジメ」で「求道的」なキャラを立てる、靴下とはどんな靴下なのか。
「マジメ」で「求道的」なキャラを立てる、名刺とはどんなデザインの名刺なのか。
「マジメ」で「求道的」なキャラを立てる、飲み方とはどんな飲み方なのか。
「マジメ」で「求道的」なキャラを立てる、文章とはどんな文章なのか。

・・・

道は、遠い。