アウターライズ地震が秒読み?
Twitter上で、大きな地震が起きるのではないかという話題が盛り上がっている。
地震を予測して警戒を呼びかけているのは、麒麟地震研究所というところで、こんなツィートを発信されている。
観測機1レンジ99999のデータです。今90000の最大級の反応が出現しています。要警戒です。国際地震予知研究会で検討中ですが3.11の前11年3月9日でも58000でした。 #地震#津波#jishin twitter.com/kirinjisinken/…
— 麒麟地震研究所さん (@kirinjisinken) 12月 9, 2012
観測機1レンジ99999のデータです。10万のフルレンジを振り切っています。三陸沖M7.3の前兆と考えられる4日5日の反応と比較しても非常に大きな反応です。要警戒です。 #地震#津波#jishin twitter.com/kirinjisinken/…
— 麒麟地震研究所さん (@kirinjisinken) 12月 9, 2012
アウターライズ地震が正断層M8.6滑り角45度発生した場合津波は3.11と同じ大きさとのシュミレーションがあります。滑り角90度では3.11の約1.5になる可能性が在ります。アウターライズ地震は揺れより津波に要警戒です。 #地震#津波#jishin
— 麒麟地震研究所さん (@kirinjisinken) 12月 9, 2012
観測機2レンジ99999のデータです。観測機3機が同期した5時40分以外最大級の反応は停止しています。最高レベルの警戒が必要です。沿岸部で海水干退現象(予定外の引き潮)が発生したら要避難です。 #地震 #津波#jishin twitter.com/kirinjisinken/…
— 麒麟地震研究所さん (@kirinjisinken) 12月 10, 2012
国際地震予知研究会からの協力の御願い。大気重力波や観測機1,2の反応で大きな地震が発生する可能性が在ります。震源域を直前予測する為 テレビ、カーナビの受信異常、冷蔵庫の貼付磁石の落下 沿岸部の海水干退現象(予定外の引き潮)が起これば時間と場所をツイートしてください。
— 麒麟地震研究所さん (@kirinjisinken) 12月 10, 2012
じつは、地震後、森谷武男先生の動向を知りたくて、こちらのアカウントをフォローしていた。
今回のツィートは、いつになく、切迫しているので、話題になっているのであろう。
ところで、このデーターはいったいなんだろう、とはじめて気になって調べてみたら、この値は「中波帯電磁波ノイズ」というもので、このノイズ数が増大して、減少すると地震が発生するらしい。
麒麟地震研究所も認めておられるように、「まだきちんと論理証明されていません」というものである。
それについての詳しい説明はなく、観測機もどこに置かれたどのようなものかは、わからない(どこかに書いてあるのかもしれないが、少なくとも、簡単にたどり着けるところにその情報はない)
公開されているサイトの予測を読んでみると、「大気重力波」も予測の材料にされており、このデーターのみをもって予測されているわけでもないようだ。
ちなみに、月3150円を払えば個人会員になれて、詳しい地震予測を受け取ることができる。
信じるも自由、信じないも自由である。
ところで、地震予知については、大気重力波、地震雲、電磁波異常、ラドン濃度など、さまざまな説があるが、どれも証明されたものはない。
Twitterを見ていると、けっこう頻繁に、あちこちで地震雲の報告があるが、それと地震の関係は、実感できない。
そういったもので、いつか、地震の直前の予知ができるようになって欲しいとは思うが、いまのところ、僕は懐疑的だ。
ひょっとして、と思ったことがある。
北大の森谷武男先生のことだ。
このビデオで先生の予測実績を知った。
先生によると、地震の前には、電波伝播異常が起きて、普段届かないところまで、FMやVHFの電波が届くという。
その方法で数々の地震を的中させ、東日本大震災の前兆も捉えられていたという。
あまりにもそのデーターが示す地震が大きいので、間違いかもしれない、と思っていたところに、東日本大震災が起きた。
震災後、また、大きな地震を示すデーターが出ているので、警戒を呼びかけておられ、ネット上で大きな話題になっていた。
先生のその予測のサイトが抹消されたこともあり、不安が募っていたが、続く大きな地震はなく、今日になった。
森谷先生は、その件以降、発言を控えておられ、そのデーターがどうなっているのか、気にするひとも多かった。(データーが収束してしばらくして地震が起きる)
僕もそのうちのひとりだったが、いつの間にか、気にしなくなった。
今回調べてみたら、森谷先生は、5月に講演されており、その時のことを書かれたサイトをみつけた。
「おひさまありがとうございます 地震の予知はなぜはずれるか」
5月時点で、データーは収束していない。
ただし、森谷先生自身も、収束しない大きなデーターをどう捉えたら良いか、わからなくなっている、ということだった。
地震の直前予知について、できるようになって欲しいという、大きな希望はある。
しかし、それが可能かどうか、やっぱり、僕は悲観的である。
トンネルの天井板もいつか落ちてしまう。
何年ぐらいで落ちるか、っていうことは予測できそうだけど、何日何時何分何秒に落ちるか予測せよ、と言われると、無理だと思う。
地震の直前の予知も、地質学的なスケールで言うと、そういう無理をしようとしている気がして仕方がない。
でも、地震は、いつか、必ず来る。
大地震の噂が盛んになったら、防災を点検する、良い機会としたいものだ。