ICHIROYAのブログ

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1000以上のブログ記事を書いてそれぞれのステージで学んだこと

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 ふと気づいたらこのブログも書き続けて、1000記事以上になっている。
 さすがに、1000記事も書くと、いくつか学んだことがある。以前の記事を読んでもらえば、1000記事に到達する過程で僕がどんな風に感じていたかはわかってもらえると思うのだが、迷いながらブログを書いている人のために、ちょっとまとめてみようと思った。
 書き始めた時と、今とでは、ブログに関する僕の考え方は180度違う。今にいたる過程を3つのステージ(100記事まで、800記事まで、1000記事まで)に分けて、それぞれのステージでどう考えていたのかということを書いてみたい。
 もちろん、ここに書くことは、あくまで、僕のライティングに関する考察で、万人に通用するものではない。
 それに、僕のブログが、誰かに教えを垂れるほど何かを達成したわけでもない。だけど、僕が来た道を、今まさに歩いている方もおられるかもしれないので、あえて書いてみることにした。
 
 たぶん、僕は死ぬまで書くことをやめないと思う。
 少なくとも、そういう思いに至ったまでの心境の変化を知っていただけたらと思う。さらに、もちろん、僕は書くことを学んでいる最中なので、3000記事とか、5000記事を達成したら、また、なにがしかの文章を書いてみたいと思っている。
 その時点から振り返ったら、「馬鹿なことを書いていたな」と思うに違いないのだが・・

■1~100記事

・自分の体験を、自分が面白いと思う文体で書いた。
・自分には書く才能があると思っていた。そうであれば、すぐに人気になるはずと思っていた。
・自分がクールであることを伝えようとした。
・身近なひとが読んでくれて、とても面白いと褒めてくれた。
・誰か有名な人が発見してくれたり、出版社から声がかかる前にネタが切れになることを恐れていた。

■100~800記事

・少しづつ読んでくれる人は増えたものの読者が大きく増えることはなかった。
・さまざまな海外ネタから、自分の情けなさ、弱さ、みっともなさまでなんでも書いてみた。たまにヒットした。
・とにかく、誰かのためになることを書こうと思った。
・そうなると、自分のものであれ、ほかで見つけてくるのであれ、要はネタ、内容が、つまり「what(なにを)」書くかが大事であると思った。
・自分の文体、自分の考え、自分の物事を見る角度、つまり、「いかに」書くかは、重要ではないように思えた。
・自分には才能がなく、ユニークで人を惹きつける書き方はできないと落胆した。
・自分の体験した書きたいことは、全部書いてしまったように感じ、ブログを書き続ける意味がわからなくなり始めた。
・とんがった意見を表明して、賛否の両方を受けなければ、ブログ記事としては価値がなく、多くの人に読まれるようになることはないと思っていた。
・何度も失敗をした。つまり、気配りや正確さに欠いた記事を書いて、読者に嫌な思いをさせた。
・批判を極度に恐れた。恐れるあまり、書くことをやめようかと思った。

■800~1000記事

・自分が書きたいことは、「このひどい世界のなかで輝く一筋の光明、希望」であることを悟った。
・「What(なにを、ネタ)」ではなく、「How(どのように」書くか、こそが重要なのだと思った。
・普遍的なもの、多くの人が等しく経験していることを書いてこそ、多くの人の胸に届くのだと知った。
・そう考えたら、ネタがつきることはないように思えた。自分の限られた体験も、さまざまな角度から、さまざまな深さで書くことに意味があるのではないかと思い始めた。
・ブログで多くの人にメッセージを届けたいなら、届きやすいフォーマットがあるのだと気づいた。
・それは、リスティクル(「◯◯の5つのこと」などのリスト形式の記事)であったり、同じ言葉を繰り返す詩的な表現であったりする。Medium*1を毎日読んでいると、そういったフォーマットを自然と自分でも試すようになってきた。
・リスティクルは物事をあまりにも単純化し、大事なものが抜け落ちると言われることが多い。だが、「特殊なこと」「ユニークな体験」を書くにはたしかに適していないが、「普遍的なこと」を書くための「How(どのように)」としては、有効なフォーマットのひとつだと今では思っている。
「普遍的なこと」を書いて多くの人に届けようとする場合は、「How」こそが大事で、そのフォーマットが短編小説だったり俳句だったり歌詞だったりする。リスティクルで切って見せた断面は、たしかに一面にすぎないけれど、さまざまなリスティルの記事を書き続けて、「普遍的なこと」を表現することはできる。
・ブログにふさわしい文体をもっと追求してみようと思っている。
・誰かを傷つけないように怒らせないように書くこと、批判を受け入れることと受け流すことを学びつつある。だが、書き続けていく以上慣れることはなく、いつまでたっても辛いものに違いないと悟った。

photo by JAY MANTRI

*1:海外で存在感を高めているブログのプラットフォーム こちら