ICHIROYAのブログ

元気が出る海外の最新トピックや、ウジウジ考えたこととか、たまに着物のこと! 

★★★当ブログはじつはリサイクル/アンティーク着物屋のブログです。記事をお楽しみいただけましたら最高。いつか、着物が必要になった時に思い出していただければ、なお喜びます!お店はこちらになります。★★★


きのうは『二人羽織(Helping Hands)』の日。ご苦労様でした!


志村けん バカ殿 【優香姫】そうめん みかん たいやき~ 二人羽織 - YouTube

 
 
 きのうはおそらく、日本各地で『二人羽織』がもっとも多くの人を沸かせた日だったのではないだろうか。
 嫁のお父さんの介護施設で敬老の日のイベントがあり、フラダンスやスタッフの披露した『二人羽織』でオオウケだったという。
 そういえば、『二人羽織』なら、さほど筋書きは要らず、たとえば先生とか所長さん、社長さんとか、普段ある種の威厳をもってみんなに接している人を舞台にあげて何かを食べさせるだけで、間違いなく笑いがとれる。
 検索してみたら、『敬老の日+二人羽織』でたくさんの記事がヒットしたので、おそらく、多くの介護施設や老人ホームで演じられたに違いない。そして、スタッフの方々が、口の周りをクリームで塗りたくられたり、顔中を口紅で真っ赤にされたりと、散々な目にあいながらも、普段、笑うことを忘れてしまったような人たちに、多くの笑顔を取り戻してさし上げたのだと思う。


 ところで、この『二人羽織』だが、羽織を使うことが、たとえば僕などでは固定観念になっている。ちょうど上に貼った動画のように、ゆったりとした羽織を着て、その背中にもうひとりの人が入るイメージだ。
 だが、最近の人はほとんど着物は着ないので、羽織も着ないし、お持ちではないと思う。
 となると、どうやってやっているのだろうと思って画像を見ると、ほとんどの写真は、大きな布をケープのようにまとってやっておられる。なるほど、『二人羽織』と名前はついているが、羽織はなくてもなんとでもなる。

 
 さて、ひょっとして、『二人羽織』というゲームは、日本が世界に誇れる、ひとつの伝統ゲームなのではと思い、ネットで調べてみた。
 世界に羽織はないから、きっと、このゲームは日本固有のものに違いない、と。


 残念ながら、海外にも『二人羽織』は存在し、それは『Helping Hands』という。
 Youtubeで検索すればいくつか出てくる。
 もちろん、羽織を使うわけではない。ふたりが同じ上着を着る。前の人は後ろに手を回し、後ろの人が脇から手を出す。それで前から見るとひとりの人間に見えるというわけだ。


 とくに再生回数の多い動画をふたつ下に貼った。
 最初のものは”Whose Line"というテレビ番組のなかで有名コメディアンのRyan Stilesさんが演じたもの。イタリアンデリのオーナーが息子に作り方を教えるという設定だ。
 2番めのものは、おそらくHelping Hands史上最多の再生回数を誇るもので、Rosannaさんという俳優・監督の方が作られたものだ。
 

 そんなわけで、僕は、『二人羽織』という、おそらく江戸時代から始まった古典芸の面白さを再発見した。
 そして、それが、「敬老の日」に大活躍していることに非常に感銘を受け、また、海外でも同じ芸があることに納得した。

 
 まあ、ともかく、きのう、『二人羽織』で人々を幸せな気分にしてくださったスタッフの皆さん、ほんとうにご苦労さまでした!

 

Whose Line - Helping Hands - Italian Deli - YouTube

 


Helping Hands - STRAWBERRY BANANA ...