間違えてマラソンに出場し優勝してしまった話にインスパイアされた!
ひとは自分が思っているより、かなり凄い能力をもっているかもしれない。
それを阻んでいるのは、物理的な能力ではなくて、心理的な限界なのかもしれない。
そう思わせてくれる、素晴らしい事件があった。
この日曜日、アマーストバーグで行われたマラソン大会。
メレディスさん(女性)は、ハーフマラソンの部で出場した。
彼女はフルマラソンは走ったことはなく、ハーフマラソンに出て、そのタイムでボストンマラソンの出場資格を得ようとしていた。
彼女は時計を見ながら順調に走り、そろそろゴールラインが見えてくるはずだった。
伴走のバイクの係員に訊ねて、自分がとっくにハーフマラソンの折り返し地点を通り過ぎ、フルマラソンの折り返しに近づいていることを知る。
折り返し時点で、彼女より先行しているのは9人、女性はひとりもいないことがわかった。
問題は、ハーフマラソンに出場していて、フルマラソンに切り替え、それが記録として採用してもらえるかということだった。
さらに、友達がハーフマラソンのゴールで彼女を待っており、あまりに遅いと心配してしまう。
走りながら、それを係員に確認して、結局、彼女はそのままの順位でゴールした。
彼女の初めてのマラソンの記録は3時間11分48秒。女性で1位。全体でも10位。
そして、もちろん、ボストンマラソンの出場資格を得た。
もし、彼女も言っているように、フルマラソンを走ると最初からわかっていたら、前半にそれだけのスピードを出すことはなかっただろうから、この記録はでなかったはずである。
彼女の身体的な能力は、練習によって、すでに、フルマラソンを走り、かつ女性たちのなかで一位になるところまできていた。
ちょっとした間違いがなければ、自分でつくってしまった心理的な壁の中にいる期間は、もっと長くなってしまっていたはずである。
メレディスさん、素晴らしいニュースをありがとう!
*写真は無関係です。本人の写真は下記ソースにあります。(photo by francisco_osorio )
*ソース:Marathon win a surprise