フェイスブックと匿名ブログのあいだに
大学を卒業して、3年目の、次女に聞いてみると、Mixiをやっていた友だちのほとんどは、フェイスブックへ移った、という。
なぜか、大学を卒業して同じく3年目の長女に聞くと、フェイスブックを使っている友達は多いけど、あまりにポジティブオーラが強すぎて、疲れるっていう声も多い、という。
僕もフェイスブックをやっていて、パソコンを前に仕事しているときは、ログインしたままで、しかも、複数開いたブラウザのタブのどれかに、フェイスブックを開いていることが多い。
フェイスブックは、ご承知のとおり、実名での交流になるので、実社会の人間関係や交流を写す鏡のようなものだ。
実社会と同じで、オープンに友達を求めていけば、流れ、というか、乱気流に巻きこまれて、とても疲れることになる。
会社を辞める直前、何としてもでそういう場に行って、自分を売り込まねば、と参加した、ビジネス交流会にいたときの気分。
そういえば、あの時の気分に似ていなくもない。
長女の言う、「ポジティブオーラが強すぎる」ってことの意味が、よく理解できる。
いっぽう、僕はこうして、はてなさんのサービスを使ってブログを書かせていただいているんだけど、ブログの場合、匿名のものが多い。
はてなさんのサービスにも、「スターをつける」という、フェイスブックの「いいね!」ボタンのような機能がある。もちろん、コメントもできるので、スターやコメントをたどって、それをつけてくれた人のブログにいき、交流することもできる。
そこでは、色々なひとが、いろんなことを悩んで、等身大の自分を吐露している。
フェイスブックで、ポジティブオーラをたっぷりかぶらせていただいたあと、はてなブログで、みんなの悩みや、愚痴、叶えられない夢を読んでいると、その言葉が胸に沁みてくる。
ネガティブ、じゃないんだけど。
自分に似た、ありのままの人間、悩みがそこにはあって、
やっぱり、人間って、そういう生き物なんだ、って
地に足がつく感じ。
いったん、そこに足をつけたら、
また、フェイスブックのポジティブオーラに、
自然体で立ち向かっていけるような・・・
そんなわけで、僕は、フェイスブックとはてなブログの間を、行ったり来たりして、毎日をおくっている。
( 写真は オウムの塩瀬名古屋帯)