ICHIROYAのブログ

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中山美穂の思い出、または、もの忘れの天才

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最近、僕がいちばんの特技としているのは、「もの忘れ」である。

なんでも、忘れる。

「あれ、俺って、昨日、風呂入ったっけ?」と夕飯あとには必ず家族に尋ねる。
「だからカレンダーに丸しときなさいよ」といつもの心のこもらない返答。
夏以外は、2日に1回の入浴が習慣である。
汚いって、言うんじゃない!
僕はあまり体液を出さない体質だし、ガスも水もあまり使わずにすむ、環境にもやさしい生き方なのである。
1日風呂に入らなくても、前日とほぼ同じきれいなままの状態なので、風呂に入ったのが昨日だったのか、一昨日だったのか、わからなくなるのである。
考えても、考えても、きのう、風呂に入ったかどうか、思い出せない。
完全に記憶が、欠落している。

ひとの名前は最悪だ。
ときどき、「何千人の社員の名前はすべて覚えています」などという経営者がいるが、やっぱりできる人は頭が違う。
ほんとうか?と疑いはしない。
60才を超えてもそんなひともいるだろうと、想像はできる。
僕は、両手ぐらいが限界である。
うちは十数人でやっているが、正直に告白すると、たまに、スタッフを呼ぼうとして、名前をど忘れすることがある。
で、言いかけたことを、むにゃむにゃとごまかして、こっそり出勤簿を確認して、再度言い直す。
だから、きっと、うちの会社の規模も大きくならない。
経営者の能力が会社の限界を決めるのである。
むにゃむにゃ、むにゃむにゃとやっていると、当然、このひとは、ちょっと変となるではないか。
いやいや、こんなことで未来を諦めてはならん!
眼の悪い僕でも遠くからはっきり見えるような、名札を胸に縫いつけさせるのだ。
胸にも、背中にも、大きな名前を。

たとえば、「中山美穂」。
圧倒的に僕の好みである。
ところが、ある時、あれ? あの娘の名前なんだっけ? となった。
いくら考えても、彼女の名前が出てこない。
気持ち悪いから、30分ぐらい真剣に考えてみた。

あれ、誰だっけ、名前なんだっけ、あの、あの、あの、あの
名前なんだけ?

何かの用事で、その沈思黙考は中断され、結局、思い出せぬままに終わった。
数日後、なにかの拍子に、

中山美穂!」

と、突然、憧れの女性の名前を思い出した。

で、また、1か月ぐらいあとのある日。
あれ、あの娘の名前なんだっけ?
となり、またまた、思い出せないのである。
気持ち悪いので、また、30分ぐらい真剣に考える。

ああ、忘れてるはずないのになあ・・名前、なんだっけ、あの、あの、あの

で、やっぱり思い出せない。
どうやら「中山美穂」という単語にいたる電子回路のどこかに、断線があって、物理的にその単語に辿りつけないような不思議な感覚である。

そのときはやはり思い出せず、数日後、運転中に、突然、彼女の名前が浮かんだ。

中山美穂!」

頭にきたので、運転しながら、大声を上げて、何回も叫んでやった。

「なかやま、みほ!なかやま、みほ!なかやま、みほ!なかやま、みほ!なかやま、みほ!なかやま、みほ!なかやま、みほ!なかやま、みほ!なかやま、みほ!なかやま、みほ!なかやま、みほ!」

というわけで、いまこの記事を書こうとしたら、彼女の名前がすっと出てきて、いま、僕は上機嫌である。
いくら僕でもやればできるのである。


しかし、もの忘れを得意とするのは、僕だけでなく、やや年齢層の高い我が業界の諸先輩も、僕以上に得意なようで、僕などは、まだまだ修行がたりない、と思ったりもする。

「あれ、とあれが~えっと、ほら、あれよあれ。それが、あの、あそこで出て、あれ、誰だっけ、あのいつも帽子かぶっているあのひとが・・・」

って、せめてひとつぐらい、固有名詞を入れてください。
話がわかりません。

 

PS  あ、仕事とお客様のことは、忘れませんので、ご心配なく(汗)。万一、僕が忘れても、由佳や優秀なスタッフが万全です(汗汗)