ICHIROYAのブログ

元気が出る海外の最新トピックや、ウジウジ考えたこととか、たまに着物のこと! 

★★★当ブログはじつはリサイクル/アンティーク着物屋のブログです。記事をお楽しみいただけましたら最高。いつか、着物が必要になった時に思い出していただければ、なお喜びます!お店はこちらになります。★★★


ビートルズの下積み時代の1200回

f:id:yumejitsugen1:20150820103515j:plain

 

 ビートルズの話は子供の頃にたくさん読んだ。
 今さらだけど、今朝知ったこの話がとても良かったので紹介したい。

 下積み時代の彼らは、稼ぎが良いからと誘われてドイツのハンブルグのクラブに出演することになった。
 行ってみたら客も店も相当に厳しいところだった。
 演奏は一晩8時間のぶっ続け、それを1週間7日間続ける。
 それを1960年から1962年まで。
 世界的なブレイクする1964年までには、彼らがこなしたコンサートは1200回に達したという。

 もちろん、彼らのブレイクにはレノン=マッカートニーという稀有な才能があった。
 だが、その才能を最速で磨いたのは、この下積み時代のコンサートだったという。
 彼らのような才能を持った人もめったにいないが、2年間で彼らほどのコンサートをこなすひともまた、めったにいないそうだ。
 
 彼らはガレージの中で練習を重ねるよりも、実際にステージに立って演奏して、お客様のフィードバックを浴びた。
 そのフィードバックこそが、彼らを磨いたというのである。
 ろくに演奏を聞かない客、8時間の長丁場、その間にどうやって客を振り向かせるか、それを1200回、だれも真似ができないほどの頻度で繰り返したという。

 お客様の前で稚拙な曲を演奏したこともあるだろう。
 お客様の前でひどい失敗したことも数えきれないだろう。
 無視されたり、罵声を浴びせられたりしたこともあるだろう。
 演奏が終わっても、拍手のひとつなかったこともあるだろう。
 だけど、彼らは負けるもんかと、1200回のステージに向かい合った。

 せめて、と思うのである。
 彼らのほどの才能のない僕らは、できることなら、ガレージで練習を繰り返すのではなく、見込み客や、聴衆や読者になってくれそうな人がいる場所で、現実になにかを生み出し続けることで、そのスキルを磨いていきたい。
 
 ビートルズですら、そうやったのだ。
 僕やあなたが世界に何かをもたらすにはそうするほかない。


*この素晴らしい記事でそのことを知りました。英語OKの方はぜひ。

 

medium.com