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ICHIROYAのブログ

元気が出る海外の最新トピックや、ウジウジ考えたこととか、たまに着物のこと! 

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最高の贈り物を選ぶための5つのコツ~僕がもらったモンブランの万年筆によせて

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                            photo by foeoc kannilc
  

 ギフトシーズンだ。
 何を贈るべきか、悩む。
 最高の贈り物って何なのか、どういう基準で選ぶのがいいのか、その指針となるようなものがなくて、堂々巡りになってしまうことが多い。
 
 mediumで

 A Designer’s Guide to Gift Giving (デザイナーのためのギフトガイド)

 という記事が人気になっていて、最高のギフトを贈るためのコツが簡潔にまとめられていて、なるほどとなと思った。
 
 そういえば、僕がこれまでにもらった最高のギフトの最高のもののひとつに、モンブランの万年筆がある。
 高校時代の友人ふたりの結婚式の二次会の司会をやったお礼として、ふたりからいただいたものだ。
 もらうほうの僕も、贈るほうのふたりも、まだ若く、とても散財させてしまって申し訳ないと思ったのだが、もちろん、彼らがそれをわざわざ選んでくれて、僕にお礼としてくださったことに、とても感動した。
 
 ちょうど、上に紹介した記事は、筆者が友人にパーカーの万年筆を贈ったときのことを例に、贈り物の選び方を書かれているのだが、そこにあげられている項目を、自分の例に置き換えて紹介してみようと思う。

 

1.本人が気づいていないニーズを満たす

 ふたりは僕が作家になる夢をもっていて、夜に「小説らしきもの」を書いていることを知っていた。
 まだ、パソコンが一般的でない時代だったから、僕はシャープペンでしこしこと書いていたのだ。
 もし、事前にふたりが、「モンブランの万年筆、贈ろうと思ってるんだけど、どう?」って聞いてきたら、「万年筆では書いてないから、あまり使わないかも」と返答していただろう。
 でも、もちろん、どっしりしたモンブランを握り、その信じられない滑らかな書き味を体験して、万年筆で書くのもとても良いものだなと思った。
 しかも、その万年筆は世界の文豪たちも使ったかもしれない万年筆なのである。それを握るたびにインスパイアされる。
 モンブランの万年筆にたどり着くまでに、ふたりはきっと、かなり悩んだに違いない。ふたりは、なんとかして、僕を最大限喜ばせたいと頭をひねってくださったのだろうと思う。
 贈られる相手の気がついていないニーズをなんとか探り出す、そのことに情熱をかけるということが、最高の贈り物をするための、一番大事なポイントであるということはたしかなことだ。

2.高品質で機能的なものを選ぶ

3.美しくてユニークなものを選ぶ

 
 このふたつは、わざわざ説明する必要もないだろう。
 僕がもらったモンブランの万年筆は、最高品質で、最高に機能的で、最高に美しく、最高にユニークなデザインをもっている。
 
4.よい行為につながるものを贈る

 
 失うことを恐れて、そのモンブランは自宅の机の引き出しに入れていた。
 そして、仕事を終えて帰ってきた深夜、机につくとモンブランがそばにあった。
 気持ちが折れそうなとき、そのモンブランを改めて見て、自分を鼓舞することもあった。
 こんな素晴らしい万年筆をもらって、意味のあることが一行も書けなかったら、ふたりに申し訳ない、僕はなにがなんでも書かなければならない、と。
 
 そのモンブランは、その贈り物は、僕を「書く」という「行為」に導いた。

5.ストーリーを創ろう

 
 それは、「夢を諦めるな、頑張れよ」というメッセージとともに、僕に贈られた。
 詳しくストーリーを聞いたわけじゃないけど、そのメッセージとふたりがそれを選んで買いに行ったストーリーは、僕にも明白だった。
 
 さて、そのモンブランは、30年経った今でも、僕の机の引き出しの中にある。
 いったん書くことを諦めた僕は、ほとんどそのモンブランを使わなくなった。
 ペン先のインクは固まり、インク瓶の中にもインクは残っておらず、干からびてしまった。
 
 だけど、そのモンブランの万年筆は、いつでも生き返る。
 インク瓶を買ってくる。
 ペン先を水に浸して長年の間に固まったインクを溶かす。
 インク瓶のふたを開けて、そこからブルーブラックのインクを目いっぱい吸い上げれば、準備完了となる。

 ふたりが贈ってくれた贈り物の「ストーリー」、物語は、30年経ったいまでも、まだ、終わってはいないのである。