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ICHIROYAのブログ

元気が出る海外の最新トピックや、ウジウジ考えたこととか、たまに着物のこと! 

★★★当ブログはじつはリサイクル/アンティーク着物屋のブログです。記事をお楽しみいただけましたら最高。いつか、着物が必要になった時に思い出していただければ、なお喜びます!お店はこちらになります。★★★


ホームレスになってしまうのは、自己責任だろうか、それとも社会の責任だろうか?

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 会社に通っているとき、新今宮駅で環状線から南海線に乗り換える。
 新今宮界隈には、ホームレスの方が多い。
 会社を辞めて独立すべきかどうか、何年も迷っていたときに、いつも頭から離れないのは、ホームレスの方々の姿だった。
 事業に失敗して借金が返済できなくなれば、いったいどうなるのだろう?
 離婚して家族と連絡をたち、失踪してホームレスになってしまうのだろうか?

 今朝、アメリカのニュースの紹介を見て、そのときの気持ちをまざまざと思い出した。
 
 Realtor hires homeless to help them and his business ( 不動産業者がホームレスをビジネスで助ける)
 
 どういう話かというと、デンバーの不動産屋ジョーさんは、毎日道端に立って物乞いをしているホームレスのクリスさんを見ていた。
 その看板には、「寒い、私はホームレス、空腹です。何か恵んでください」と書かれていた。
 もちろん、ホームレスのクリスさんのサインをみとめ、お金をくれる人は少ない。
 なんとか彼を助けることはできないのか、と考えていたジョーさんが考えだした方法が、これ。

 

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 彼の会社(Re/Max)の宣伝の看板をつくり、彼を25ドルの日当で雇い、その看板をもって道路沿いに立っていてもらうことにした。
 その看板には、「あなたのお金は要りません。私は、ジョーさんに雇われて宣伝しています。家のことなら、Re/Max。連絡先は・・・」と書かれている。

 今では、多くのドライバーから声をかけられる、「クリス、仕事みつかったんだね!」と。
 毎日25ドルのペイチェックを手にすることになったクリスさんは、新しい服を買い、散髪に行った。彼の話がフェイスブックに共有されたことで、携帯電話やバスの切符、履歴書をも手に入れようとしている。
 もともと、クリスさんは溶接工であり、フォークリフトの運転手でもあって、仕事を得て、自立する道を模索中だった。

 ジョーさんは言う。「これは文字通り、スポンサー(広告主)ってことなんだ。なんとか、彼を助けて仕事をみつけてやりたかった」
 現在、彼は、もうひとりのスポンサーになっており、また、このアイディアを広げる方法があるか、デンバーの市のために働いているそうだ。


 アメリカらしい良いアイディアだと思う。
 ところで、ホームレスに関する情報を検索していて、日本でも素晴らしい活動をされている方々をみつけた。
 TENOHASI(特定非営利活動法人てのはし)さんたちだ。
 こちらのページで、ホームレス問題のわかりやすいまとめが読める。

 このページにこのように書かれている。「国際調査のデータでは、日本は年間3万人の自死者をうみ出しながらも「生活困窮者を国が援助すべきではない」と回答する人が世界最高水準の38%に上る(「増税は誰のためか」神保哲生他2012)不思議な国です。
 
 この団体の主催者の森川すいめい氏は精神科医で、2003年、ホームレス支援のNGO 団体「TENOHASI(てのはし)」を立ち上げ事務局長就任。東京・池袋で炊き出しや医療相談などを実施。2008年、ホームレス状態の人の精神疾患有病率調査を日本で初めて行った方で、「漂流老人ホームレス社会」という著作もある。

 

漂流老人ホームレス社会

漂流老人ホームレス社会

 

 

 彼によると、ホームレスの方々の約6割は、うつ病などの精神疾患を抱えている疑いがあり、IQ70以下の人が34%もおられるそうだ。(IQ70以下であれば、知的障害者手帳が受け取れる。池袋周辺の調査の結果)
 詳しくは先に紹介したこのページを読んでいただきたいのだが、ホームレスの方々がそうなっているのは、とうてい自己責任などとは言えず、それぞれに、やむをえない事情があるのだ。
 精神疾患になったり、知的障害を持って生まれてくることが、自己責任というなら話は別であるが。
 そのことを不思議と思う方は、ぜひそのページの後半にある、それぞれの事情を読んでみていただきたい。
 そして、ホームレスの方々を救うには、行政の提供する制度の谷間に落ちてしまった人たちを、ひとりひとり、それぞれにあったやり方で、救い上げるしか方法がないということだ。


 僕はホームレスの方々について、何も知らない。
 だから、これ以上、書くのはよそう。
 でも、これを読んでくれているあなたが、TENOHASI(てのはし)さんたちの活動をホームページで見てくださるだけでも、僕は、凄く嬉しい。