ICHIROYAのブログ

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3Dプリンティングが生む視覚障がい者向け教育玩具FITTLE(フィトル)に感動した!

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歳をとって、ますます、涙もろく、感激屋になってしまった僕だから、「感動した!」とたびたび言っても、まあ、許していただきたい。
今朝も、素晴らしいアイディアに、感動してしまった。

Fittle(フィトル)という新しい教育玩具のプロジェクトのことだ。

この世界には3900万人の視覚障がいの子供がいて、点字を読める子は、そのうちわずか10%に過ぎないという。
もちろん、点字が読めるかどうかで、その子のその後の世界観、人生は大きく影響される。

Fittle(フィットル)は、そんな視覚障がいの子どもたちに、点字を覚えやすくするための画期的な玩具なのだ。
たとえば、こんな風に4つのピースがある。

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それぞれのピースには、ひとつのアルファベット点字がついている。

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また、突起と穴がついていて、それぞれ特徴のある形になっている。
子供はそれを触って、どのピースとどのピースがつながるか探り当てて、つなげる。

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そうしてそれぞれのピースをつないで完成させると、ほら、このとおり。
この場合は、魚の形になる。

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子供は、点字のアルファベットを読んで、それが「F」「I」「S」「H」、「FISH」と読めることを知る。

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そして、それが、こんな形をしていることを、同時に学ぶのだ。

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素晴らしくはないか!
下の動画で見てもらえば、その様子がもっとよくわかる。

 




もちろん、それぞれの言葉の意味は別に学ぶ必要はあるが、それぞれの単語のもつ形のイメージは、このパズルで遊びながら覚えることができるのだ。
そして、さらに素晴らしいことに、この玩具は、無料でデーターをダウンロードして、3Dプリンティングできるようになるのだ!

長く読んでくださっている方はご存知だけど、僕は血迷ってホーム3Dプリンターを買ってしまったのだ。
だけど、どこでも買えるようなものは完成品を買ったほうが早くて安いし、かといって、自分が欲しいオリジナルな形のものを作ろうとすると、データー製作にとてつもなく時間がかかってしまい、現在、埃をかぶっている状況なのだ。

この玩具が、無料でダウンロードして、3Dプリンティングできるっていうことは、ほんとうに素晴らしい。
だって、この種のおもちゃは、何万、何千という多品種が必要で、それぞれ必要に応じて追加していきたいものだからだ。
また、子供のすることだから、ピースをなくしたり、壊したりもしてしまうだろうから、その補充も簡単にできて欲しい。
ホーム3Dプリンターの良さを、存分に発揮できる。
というか、ホーム3Dプリンターとクラウドの時代だからこそ、実現できる玩具なのだ

さて、この玩具のアイディアは、MITメディア・ラボのワークショップから生まれ、現在インドの視覚障がい者の教育機関のひとつで、カリキュラムをつくっており、最初のフィトルはインドなどの学校に送られる予定だそうだ。

現在、クラウドファンディングサイトindiegogoで支援者を募っている。
(→こちら
わずかだけど、僕も支援させてもらった。こちらのサイトからは、クレジットカードもしくはPAYPALで簡単に支援することができる。

 
どうだろう?

世界は貧困化がすすみ、ついつい、絶望しそうになるけど、探してみれば、あちこちにこうして光を放つ行動をおこしている人たちがいるのだ。
たしかに「なんでもドラマ化して、感動を安売りする」のはどうかと思うが、それでもこのプロジェクトには、僕は感動してしまうのだった。


PS 僕はこのプロジェクトに関わりはなく、プロジェクトの成否について保証もしませんし、支援を推奨もしません。支援してみようとするかたは、該当のページをよく読み、それぞれ個人の判断でお願いします~~(汗)