社員が多くなればなるほど安心感を感じると言える経営者になりたい
人を雇うのは怖い。
とくに正社員として雇用することは、少なくとも一定期間は、その人の人生、その人の家族を背負うことにもなり、中小企業の経営者は少なくとも人を雇うことに慎重である人が多いと思う。
たまたま、昨夜、会社をつくって3年目の若い経営者の方フェイスブックの記事に、とても考えさせられた。
ご本人の了解をいただいたので全文を転載して紹介させていただきたい。
今日面接をして、7月から社員が一人増えることになった。自分でもびっくりなんだけど、気付いたら、毎月十人くらいに給料を振り込む立場になってる(もちろん非常勤スタッフ込みだけど)。
たまに質問されるし、昔の自分でも質問したくなるだろうと思うのが、「人を雇うのは怖くないか?」ということ。
これは経営者になって初めて味わった感覚だけど、怖さはあまり感じなくて、逆に、社員が多くなればなるほど安心感を感じる。
(会社つくる前は、雇う人数が大きいほど、不安感が増すと思ってた。)たぶんここに「会社」の原点があると思う。
一人では生きていけない、仕事も完結しない。だから、集まって、支え合っている。か細い樹木がお互い支え合って森ができるように、会社も、弱い人間が集まって成立している。(株式云々は別として)
みんなで得たお金を、たまたま、自分が、みんなに分配する立場にある。ただ、それだけ。
甘いかな?
でも、この感覚は大切にしておきたいと思う3年目なう
まったく、そのとおりだと思う。
彼の会社は明確なコンセプトと社会的使命があり、収益面でもうまく回っているようだ。彼がそう言い切れるのも、向かう先がはっきりしていて、収益の目処も立っているということがあるのだろう。
じつは、リーマン・ショック以降、海外向けビジネスが縮小し、2年ほど方向性が見いだせずにいた。
3年前に国内向けの販売をはじめ、いまようやく、かつてのように方向性が明確になってきたところだ。
今年の三月には数人のスタッフに社員なってもらった。
あきらかに会社が変わってきて、僕と妻がむりくりひっぱる状態から、その数人が核となってビジネスをひっぱってくれる状態になってきた。もちろん、僕も妻も含め、社員になってもらった社員のみんなも、それぞれに不完全で弱い人間ではあるけれど、それぞれに得意なところがあり、それを活かして働いてもらうことで明らかに会社の収益があがってきた。
僕も彼のように、胸を張って「社員が多くなればなるほど安心感を感じる」と言えるようになりたいものだと思った。
彼とは、はてなブログでもブログを書いている嶋田俊平さんである。
■嶋田俊平さんのフェイスブック
photo by Budzlife