ICHIROYAのブログ

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地域密着ビジネスをしているなら『ウェッブ版のコミュニティマガジン』を発行しよう!

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 地域密着のビジネスって、それなりの歳の女性が強い。
 ビジネスの対象が主に女性であること、その女性相手にコミニケーションをとるスキルが優れていることが理由だ。
 たとえば、地域での子供を介した交流の場があったり、自治会の活動をしたりということもあるし、そもそもおしゃべりで地域住民の情報交換をしたりするのが得意だ。
 もし我が家が地域密着のビジネス、たとえば、不動産業とか飲食店とか振袖の専門店とかドッグランとか学習塾とかをやっていたら、自然と営業部長は嫁の担当になっていただろう(いや、ネットで世界に売っているけど、今でも営業担当重役は嫁です~汗)。

 しかし、男性(あるいは、そういったコミニケーションが苦手な女性)でも地域のコミュニティに深く根をはって、営業に結びつける方法がある。
 たぶん、ある。
 「たぶん」というのは、自分で試してみたことがないからだし、特別なことではないと思うのだが、それが語られることはほとんど見かけたことがないからだ。*1
 その方法とは、『ウェッブ版のコミュニティマガジンをつくること』である。

 たとえば、僕は着物屋なので「振袖専門店」の場合を例にとる。
  振袖というのは、ほとんどの人は一生にひとつ、成人式のときに買うか借りるかする。もちろん、その時期にその潜在顧客相手に宣伝を打つことが一番大事だけ ど、もっと大事なのはその時期になったときに、「振袖ならあの店だったよね」と自分の名前と店を思い出してもらうことだ。
 そのためには、そのニーズが顕在化する前から、潜在顧客と接触を取り続けることが大事だ。
 潜在顧客と接触するためには、気軽におしゃべりをするとか、地域の商工会に入るとか、地域で行われるイベントにこまめに顔を出すというようなことが必要となってくるのだが、ネットで必要な情報を提供するということも有効だ。
 その際、「潜在顧客が必要とする情報、面白いと思う情報」を提供すれば良いのだが、振袖に関するお役立ち情報を書き続けても案外すぐにネタ切れになってしまう。
 でも、「ブログを書け」などと言われるので、身辺雑記などに話題が振ってしまい、「潜在顧客が必要な情報」からはどんどん乖離してき、その効果もどんどん薄れていく(どきっ!)。

 そこで『ウェッブ版のコミュニティマガジン』なのだ。
 僕の場合は富田林市なので、『富田林コミュニティマガジン』をウェッブベースで発行する。
 そこには、ダンスの全国大会で優勝したK君のインタビューとか、最近駅前にできた評判のケーキ屋さんのオーナーの起業物語とか、近々できると噂になっている大規模ショッピングセンターの進捗状況を◯◯◯の広報に聞いてみた話とかを載せる。
 当然、テキストだけでなく、画像や動画も使う。
 そんな記事なら、K君やその家族がガンガン広報してくれるだろうし、ケーキ屋さんもそのページをお客様に紹介してくれるだろう。
 そういう『コミュニティマガジン』で、地域の人たちが本当に知りたい地域の情報を取材・発信を続けていたら、地域である意味ひっぱりだことなり、その結果、振袖が必要なときには『Ichiroさんに』ということになるのではないだろうか。

 そういった地域のコミュニティマガジンは、紙媒体のものが昔からある。
 しかし、それを紙ベースで維持するためには、それなりの経費がかかってしまうので、それを賄うための広告を集めなければならない。
 ウェッブベースならその経費は比較にならないほど安い。それなりの規模の商売をやっていれば、おそらく1社でできるのではないだろうか。
 もし、1社では負担が大きすぎるのであれば、異なる業種で数社が集まって発行することも可能だ。

   
 ちょっと考えてみれば、ごく当然のことなのだけど、そういう話は聞いたことがない(僕が聞いたことがないだけで、みんな知っているのかな?)。
 地域密着でビジネスをやっておられるかたは、それぞれの得意なコミニケーションのやりかたを実践されているに違いなく、そんな手間のかかることをする必要を感じないのであろう。 
  だけど、僕のようなもの、長年会社の仕事に明け暮れて地域のコミュニティーになんの足がかりもないものがそこに入っていこうとすると、途端に困難に直面す る。どう考えてみても、嫁のように気軽におしゃべりをして、地域の女性たちの間にネットワークを広げていくことなどできそうにない。
 

 『ウェッブ版のコミュニティマガジン』なら創れそうな気がするのだ。
 ウェッブマガジンの発行者を名乗って取材にでかけることや、動画の撮影とか、たしかにちょっとは壁があるが、それなら乗り越えられそうだ。

 
 まあ、そんな次第で、これからの地域密着ビジネスには、『ウェッブ版のコミュニティマガジンをつくること』が最高のアプローチとなると思うのだが、いかがなものだろうか。

photo by  Bells Design

*1:実はこの記事は以前読んだMediumのある記事に核となる部分が提案されていたものです。出典を書こうとしたら、そのページがわからなくなりました。また、みつけたらリンク貼ります