「これが今までの中で最高のアイディアだ、何が何でもモノにしなくちゃ!」は正しくない
若いころは、自分はかなりのアイディアマンだと思っていた。
もちろん、何度もそんな自負心を打ち砕かれる経験をし、凄いアイディアを次々出す人に会ったりして、いまでは大したことはなかったなと思っている。
でも、今朝、ひとつのMediumの記事を読んだら、少し元気が出てきた。
きっと、あまり良いアイディアが浮かばないな、才能がないなとことさらに思う必要はないのだ。
もし、あなたが頭をひねって、何かの企画を考えている最中だったりしたら、きっとこの記事から元気がもらえる。
僕もあなたも、これからもどんどん、いいアイディアが出る!
Stefさんありがとう!
************ 以下記事の翻訳 ************
The ideas won’t run out ~ So don’t worry if you have the idea fear
アイディアは枯渇しない ~ あなたはそんな心配をしないでいい
筆者:Stef Lewandowski さん
「これが今までの中で最高のアイディアだ、何が何でもモノにしなくちゃ!」
私みたいに、こんな風に考えたことはないだろうか。深夜ひとりで座って、これが最高で、これ以上のアイディアは今後ぜったいに浮かびそうもないって心配になる。でも、それは間違っている。
アイディアを考えることに、限界はない。私たちの周囲にはつねに広大な可能性が広がっている。正しい心持ちでいさえすれば、価値があり興味深い機会やニュアンスにいつも接していることに気がつく。小さなアイディアは大きなビジネスになりうるし、人間に関する面白い観察は素晴らしいアートになる可能性がある。*1
私は人生のなかで数回、そんな「アイディアの枯渇への恐れ」を経験した。そして、その時に学んだことは、それは私が「リミナル」(しきい値にいるような)な状態にいることを意味していた。
「リミナリティー」*2は美しいコンセプトだ。それはひとつの状態から別の状態の間のちょうど中間にいることを意味している。あなたがひとつの部屋から別の部屋に入る時、ちょうど敷居をまたいでいる時、あなたは「リミナル」な状態にいる。あなたはどちらの部屋にもいないし、ふたつの部屋に同時にいるわけでもない。
もし、あなたがアイディアが枯渇していると考えたら、あなたが今置かれている環境にアイディアを生む機会が足りていないからと考えたほうが良い。
私がそんな風に考えたときは、何か新しいところへ動いてみた。そうしたら、突然、多くの可能なアイディアがはじけたように浮かんできた。
もしあなたがそう感じていたら、友人とコーヒーを飲み、イベントに参加したりして、セレンディピティ*3を加速することをしよう。アイディアは決して枯渇しないし、あなたのアイディアが出し尽くされたわけでも、出し尽くされそうになっているわけでもないからだ。
もう、アイディアが出ないと感じているなら、あたなはいま「リミナル」な状態にいるのだ。
次に来る新しいものに、オープンでいよう。
photo by Viktor Hanacek
*1:この文章の最後に”and we adapt and observe as the situation around us changes.”とありましたが、ニュアンスがわからないので割愛しました
*2:人類学者ターナーの用語。日常生活の規範から逸脱し,境界状態にある人間の不確定な状況をさす言葉。道化・トリックスター・シャーマン・修行者などの位置・状況をさすのに用いる。
*3: セレンディピティ(英: serendipity) は、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値あるものを見つける能力・才能を指す言葉である。何かを発見したという「現象」ではなく、何かを 発見する「能力」を指す。平たく言えば、ふとした偶然をきっかけにひらめきを得、幸運をつかみ取る能力のことである。 (wikiより引用)