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ICHIROYAのブログ

元気が出る海外の最新トピックや、ウジウジ考えたこととか、たまに着物のこと! 

★★★当ブログはじつはリサイクル/アンティーク着物屋のブログです。記事をお楽しみいただけましたら最高。いつか、着物が必要になった時に思い出していただければ、なお喜びます!お店はこちらになります。★★★


老人介護施設向けの「50年代歌謡専門ネットラジオ局」とか「懐かしの昭和のヒーロー専門動画サイト」とかが欲しいんですけど・・

 

  この動画を見た。
 介護施設にいる認知症のおじいちゃんに、彼が昔好きだった音楽を編集していれたiPodで音楽を聴かせると、それまでじっと殻にこもっていたような彼が、体中で音楽を楽しみ、外部からの問いかけに答えるようになった、というものだ。
 若いころに好きだった音楽を聴かせると、認知症の人たちでも、記憶がよみがえり症状が改善するという話である。
 僕は専門家ではないので、音楽が認知症に、本当にそんなに効くのかということは、わからない。
 たとえば、うちの嫁の父親は、クラッシック音楽が好きで膨大なレコードコレクションを持っておられたが、いまでは認知症が進んで、昔ほど音楽を聴きたいようでもない。
 もちろん、たまに、音楽をかけてくれとおっしゃるので、CDを適当に選んで聴かせるのだが、さほど喜んでいる様子もない。上に貼った動画のようなことはおきない。

 うちの母も認知症がすすみ、眼も足も悪いので、日中は施設で座りっぱなしになってしまった。
 以前、何か母が好きな音楽とか落語を録音して、簡単なCDプレイヤーに入れて渡してみようかという話になったのだけど、母にはそういう機器を自分で操作したり、いわんや充電したりは絶対にできないので、無駄になるという妹の意見で宙に浮いている。
 でも、iPodなら、ほんのちょっとヘルパーさんたちの手助けがあれば、なんとか好きな時に聴けるのかもしれない。
 妹や僕が行ったときに、ちょっとずつ聴かせてみればいいかもしれない、と思った。

  ところで、認知症のホームというのは、ヘルパーさんたちのたいへんな努力で支えられているなと実感する。
 だから、家でひとりを家族で見ているのと違って、どうしても手が回らない小さな点もあるだろうし、逆に、何人かのヘルパーさんたちで一気にやるべきことをされるので素早い処置ができるときもある。
 
 僕も嫁も、もし長生きできれば、やがては認知症になって、そういう施設のお世話になるだろう。
 そのことになんら問題はないのだけど、もし言わせてもらえるなら、ひとつだけ、希望がある。  
  
 認知症の施設では、テレビがつけっぱなしになっていたり、音楽になったと思ったら、童謡が流れたりする。
 僕が将来入ることになる施設では、できることなら、音楽は童謡ではなく、70年代の洋楽や日本のフォークロックを中心にかけて欲しい。
 そして、テレビは、たまには、『柔道一直線』とか『ゲバゲバ90分』とか中村雅俊の『俺たちの旅』とかを流して欲しい。

 たぶん、施設ではそんなことにまで手が回らないだろう。
 ひとさまのお世話になっておいて、贅沢な望みと思われるかもしれない。
 でも、ずっと椅子に座って新しいことが何も期待できないとしたら、せめて、思い出の園に遊んでいたいではないか。
 上に貼った動画のようなことはおきなくても、ふと、若かったころの記憶がよみがえり甘酸っぱい気分になれるかもしれない。
 認知症で人様のお世話になっても、その程度のことは望んでも良いと思う。

  
 それはきっと贅沢な望みではない。
 認知症や高齢者介護施設向けのインターネットラジオ、動画サイトをつくればいい。
 そこにアクセスすれば、70年代中心とか、80年代中心とか、日本中心とか洋物中心とか、ある程度は選べて、あとはほっておいても、ストリーミングで曲や映像が配信されるようにすればいいのだ。
 施設の側ではそのサイトにアクセスするだけで、『童謡』のCDを買い替えたり、施設に相応しいチャンネルに頭を悩ませなくてもよい。
 また、その開設・ランニングの費用も、介護費用にかかる総額の大きさからすれば、小さなもので、豆粒みたいなお金で実現できるのではないだろうか。

 まあ、しかし、それもこれも、僕の個人的な希望であるし、認知症や介護の専門家ではないから、的外れなことを言っているのかもしれない。

 でも、ちょっと、立ち止まって考えてみて欲しい。
 あなたが、認知症で介護施設のお世話になったとき、あるいは父や母がそうなったとき、施設のリビングルームに流れる音楽やテレビで見れる番組は、どんなものがお望みだろうか?