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ICHIROYAのブログ

元気が出る海外の最新トピックや、ウジウジ考えたこととか、たまに着物のこと! 

★★★当ブログはじつはリサイクル/アンティーク着物屋のブログです。記事をお楽しみいただけましたら最高。いつか、着物が必要になった時に思い出していただければ、なお喜びます!お店はこちらになります。★★★


全国の小売店のショーケースとクリエイターをつなぐ新しい仕組み「Roadshow.co」が良さ気だ!(アメリカ)

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 じつは、13年前、会社を辞める時、ひとつのプランを持っていた。
 百貨店の催事企画担当者と出品業者をネットでつなぐBtoBのプランだった。
 真剣に考えていて、復数のシステム会社に見積もりをとったり事務所を借りたり嫁のスーツを買ったり(ばか!そんなことをするより先にすべきことがあるやろ!)したが、ギリギリのところでこのプランはオクラにした。
 
 たとえば、「大九州展を9月1週に開催。規模は700平米。募集業者数は食品20、工芸10。催事の売上実績2013年3000万円」という風にサイトに掲示する。
 出品したい業者さんがそれを見て、自社の商品のウリや販売実績を記入して応募する。
 うまくいきそうな気がしていたのだが、ちゃんと考えると、百貨店側の最大の課題は「百貨店側から見て出て欲しい業者さん」を確保することであって、そういった業者さんはわざわざそんなサイトに登録してくれない。また、有名百貨店であればあるほど「出たい業者さん」はたくさんいて、そういう催事には溢れかえるほどの応募が殺到してしまうだろう。

 19年も百貨店にいて、会社を辞めるときにそんなこともわからなかったのかよ!
 その企画に退職金のほとんどを注ぎ込んでしまわなくて良かった、といまでも冷や汗ものである。

 しかし、今朝、Mediumの記事で知ったのだが、僕のこのプランと似たところのあるアイディアを、「Roadshows.co」という会社が実現させようとしているらしい。
 正式なサービス開始はまだのようで詳細はわからないが、イスラエルをベースにするこのスタートアップは現在、アメリカの4都市、Austin, San Antonio,Seattle,Ashevilleでベータ版のサービスを開始しようとしているという。

 彼らのサービスの詳細をいま調べる時間がないので、その記事から得たヒントをもとに、かつての僕のプランを考えなおすとこのようになる。

 

コンセプト:小売店とクリエイターや特長ある製品を作っている人をリアルにつなぐBtoBサイト

内容:小売店の棚やテーブル、ショーケースなどの小さなスペースを、期間を区切ってクリエイターなどに提供する。提供にあたっては、「単に場所を時間いくらで貸す」あるいは「売上の比率でもらう」方法と、併用する方法などがある。

小売店のメリット:商品内容が固定しがちな店内に、新しい商材を導入することができる。そのクリエイターのお客様が店に訪れてくれる可能性もある。

クリエイターのメリット:ネットショップなどでの販売だけでなく、自分の商品を見てもらえる機会を全国にみつけることができる。

 

 僕は催事担当だけでなく売場経験もあるが、このコンセプトはうまくできていると思う。売場を回すためには、お客様に足をとめていただける新鮮なものがいつも必要なのだが、いっぽう、仕入れたものをちゃんと売り切らないと利益はでない。新規なものをそのたびに全部買い取りで仕入れていたのでは、お店は回らないようにできている。
 彼らはそれを「show」と名づけているが、多くの小売店にとって「show」は悩みの種なのだ。
 もし、お店が都心にあれば、そこに出してみたいというクリエイターの人たちは多くいるだろう。*1だが、売場の担当者も忙しく、そういった人たちを探しだす時間が限られている。
 サイトには、店側と出店者の合意のもとに、売上実績なども記入されて両者に公開されていれば、さらに出品交渉の垣根が下がる。


 ものを売ろうとしているクリエイターなら、ネットショップはつくっているだろうけど、ネットショップだけではなく、リアルなショップで見てもらいたいという気持ちも強いだろう。 
 また、百貨店の催事となるとある程度のスペースを埋める必要があるが、それほど大規模にではなく、小さく数多くやりたいという人も多いはずだ。
 だが、お店に売り込みに行くのは手間だし、どのお店がそんなことをしてくれそうか、どのお店ならどれほど売れそうか、そのお店ならどんな条件を言われそうか、そういったことは全然わからないはずだ。多くのクリエイターたちは、口コミや不慣れな飛び込み営業に頼るしかない。

 数多くの小売店とクリエイターが登録して、実際に動き出せば、Win-Winの関係がたくさん生まれそうな気がする。
 
 いいアイディアだと思う。
 あの時、僕はなぜここまでアイディアをブレークダウンすることができなかったのかなあ。
Roadshows.co」さんの今後の展開に注目したい。


 

photo by Matt Hobbs

*1:もし、お店が地方にあるとしても、それなりにお客様の目に触れる場所であれば、そこに出してみたいというクリエイターはいるだろう。